真冬の「根室線」です。
「釧路駅」から北の網走へ向かう「釧網線」と東の根室へ向かう「根室線」とに分かれます。
夜行を乗り継いで釧路までやってきて、更に根室方面へ乗り換えて早朝に撮った景色です。
積雪の深さは日本海側のほうがあると思いますが、雪が凍ってガチガチした痛そうな感じは、オホーツク海沿岸の極限の寒さを物語っています。
車内は暖房が行き届いてすごぶる快適なのですが、一歩外に出ると寒さの感覚が全く違います。
マイナス10℃までは体感したことがありますが、軽くそれを上回っていると思われます。
口元の息が凍っていく気配が常にあって、口を大きく開けようものなら喉や胃まで一気に凍ってしまいそうな恐怖を感じます。
写真の外にいる方々はおそらく通勤・通学で寡黙に並んでおられますが、特殊な呼吸法でもあるのでしょうか。
それと、今回はもう一枚写真があります。
もう少し前に撮った日の出直前の景色です。
背景が朝日に照らされるのを見て、「ミレイ」が描いた「麦をまく人」と「晩鐘」両方の絵画が融合したような錯覚を受けました。
憂鬱なことのほうが多いでしょうが、「日々の労働って神々しいな!」と思わせる光景でした。