長崎市にある「長崎平和公園」を漸く訪れました。
近くに何度か来ていたのですが、その脇を車や路面電車で通り過ぎるのみで、気になりつつも行けてませんでした。
このときの旅は、ここを主要目的にしていたので、写真にある「平和祈念像」が見つめる南側の正面口から、ずっと歩いてきて背後の北限まで、じっくりと散策しました。
意外に感じたのは、この公園の形が思った以上に、細長かったことです。
このことは、原爆投下の解説版を見て納得しました。
目的地より、風の影響で北に流されて、縦長の形をした丘が爆心地になったからでした。
本来の予定地は、中華街のある市街地であり、あの未曽有の大被害でも、効果が半減していたことに大きな衝撃を受けました。
計画通りに落ちていたら、更に被害が拡大したことになります。
また、歩きながら思い起こしていたのは、ここに投下された原子爆弾のニックネームです。
ファットマン。
太った男という意味で、広島でその実寸大の模型を見たかと思いますが、本当に丸々と太った球形に近い代物でした。
風の抵抗は、かなり受けそうです。
しかしネーミングセンスは、アメリカン・ブラックジョークの極致ですし、細長い公園が蹂躙されたような不愉快な気分になってしまいました。
加えて、下の写真です。
途中、公園内に半地下みたいな踊り場があり、そこのガラス越しに原爆投下時の地層が見えるようになっていました。
瓦とかガラス瓶が、高熱で溶けて、一塊になっているのです。
そして、その印象を残したまま「平和祈念像」を見ると、人がモチーフになっていますが、変な位置に造形された関節がやたらと気になりました。
アートなのでしょうが、全体のフォルムとしても、奇妙な塊感が生まれており、グロテスクな心象を抱いてしまいました。
この暗黒面に落ちたような気持ちは、別の機会に再訪して、リセットしたいと考えています。