今回の旅行ではガイドを、長春と哈爾濱(ハルピン)で依頼しました。
長春は午後のみでしたが、希望した場所を車で巡回しているときに、料理の話となり、今回の旅行でどうしても食べたいものが一つあったので、それを質問しました。
「こうりゃんを使った料理を食べたいのですが。」
意外な答えが返ってきました。
「こうりゃんは美味しくないので、今の中国人は食べません。米かトウモロコシが主食です。」
昔、中学の地理で、中国東北地方の主食は〝こうりゃん〟と習った記憶があります。
満州帝国時代に作成された切手にも、日本側を代表して稲穂、中国側を代表してこうりゃんが、縁取りとして描かれていました。
わかっていませんが、イネ科の一年草で、世界五大穀物の1つである〝ソルガム〟の中国名だそうです。
ガイドの方が、若い運転手にも聞きます。
「お前、こうりゃん食べたことあるか。」
「一度もない。」
あっけなくあきらめることになりました。
また、上記の写真は、この後向かった哈爾濱にて、ガイドと運転手の方と食した伝統的な東北地方の鍋料理です。
鍋がテーブルと一体化しています。
鍋をどうやって洗うのか不思議です。
具は個別に注文しますが、今回は鶏を主体とした構成にしました。
更に牛や豚を混ぜて入れてもいいそうで、何でもありのようです。
ガイドの方から、四川料理と比較した説明がありました。
「四川地方は、湿気が高いため、汗をかいて体温を下げる必要があり、辛い料理が多くなりますが、東北地方は乾燥して寒いため、反対に体に熱を貯める必要があり、脂っこい料理が中心になります。」
なるほどと思いながら食しますが、すき焼きを更に煮詰めたような感じで、確かに脂っこいです。
日本のサッパリした鍋とは随分異なりました。
しかも、下の写真にあるように、鶏肉と言っても足先ばかりで、まあまあグロテスクです。
足の鱗のようなところが、コラーゲンたっぷりで美味しいと勧めしてくれましたが、身が少なくてかじりにくいうえに、指の関節が触感に入ってくるため、どうも食欲が湧きません。
最も美味しかったのは、トウモロコシでした。
「日本のトウモロコシは、シャキシャキして甘いので、こちらではスイートコーンと呼ばれます。ここのトウモロコシは、モチモチしています。」
と解説があり、鍋の中で輪切りになっている一つを口に運びます。
脂っこい鍋のエキスが、一緒に入れているトウモロコシにしみ込んで、ジューシーな味わいになっており、確かにモッチリしています。
まるでかみ切りやすいモチのようでした。