「お茶の水」にある「山の上ホテル」が閉館したとの報を聞き、東京を訪問したときにわざわざ行きました。
多くの文豪と呼ばれる方々がここに宿泊して執筆活動をしていた有名なホテルです。
写真のように外観はそのままですが、バリケードで周囲が囲まれていて敷地内に立ち入ることは出来ません。
ただ、竣工から86年が経過し、老朽化による対策を検討するため長期休業するとのことで、完全に幕を閉じたようではないようです。
今更ながら一度泊まっておけば良かったと後悔してますが、1階のバーと半地下の喫茶室はよく利用しました。
特にバー「ノンノン」は、この辺りで飲める時間があれば最優先で向かいました。
雑誌でも取り上げられた有名店ですが、たった8席しかないため、入店出来ないこともしばしばでした。
その場合、注文してホテルのラウンジで飲んでも構わないのですが、ここのカウンターに座ることが目的なので、あきらめて引き上げました。
何を飲むかよりも、カウンターの雰囲気が最高なのです。
英国風とは言っても決して華美ではなく、テーブルも一枚板ではありません。
古さゆえに、綻びもかなり目立つ空間だったのですが、川端康成・三島由紀夫・池波正太郎のような文豪が培ってきたのか、特殊なオーラが醸造され、そこに漂っていた気がします。
この訪問後、朗報がありました。
隣りの明治大学がここの敷地を購入し、現在の外観を維持したまま改修工事を実施し、ホテルとして再開する方針を示してくれたのです。
いつかになりますが、再びあのカウンターで一杯やりたいものです。