鹿児島県「奄美大島」にある「ハートロック」。
空港から中心街に行く道中にあり、干潮時のみ現れるハート形の潮溜まりのことです。
恋人の聖地として、有名な観光スポットになっています。
そのようなニーズは全くありませんが、空港への帰りにフライト時間まで余裕があったため立ち寄った次第です。
干潮や満潮の時間帯は知らずに伺ったのですが、ギリギリ形を拝むことが出来ました。
写真を見ておわかりでしょうか?
中央部分の砂場から岩場に変わる窪みの部分がそれです。
実際に波が動いていると、残像となるせいかハートの陰影をしっかりと拝むことが出来ました。
本来は、あまり興味が沸かないジャンルですが、駐車場からここまでの歩いた道中が、島特有の植物による素晴らしいジャングルなっていて、ここの風土を満喫しました。
また下の写真の通り、砂がとても綺麗な海岸線で、革靴を履いたスーツ姿でも拝めたのはとても幸運な機会でした。
しかし不気味だったのが、手前に写っている黒い物体です。
何と女性が転がっていました。
仰向けに寝ているようにも見えますが、バックが放り出されている様子は倒れているようにも思えます。
さすがに確認しないわけにはいかないので、近づいていきました。
日差しの強さによる陰影が距離の縮まることで薄れてくると、どうも白人女性のようです。
30代くらいでしょうか。
途中で動かないかなと期待したのですが微動だにしません。
ほぼのぞき込むような間合いになって、歩く砂音でも聞こえたのか、漸く目を開けてくれました。
心配して寄っているのですが、変質者と誤解されないかとドキドキです。
幸い向こうも事情を察したのか、「ファイン。大丈夫。」と笑顔で言葉を返してくれました。
言葉をうまく喋れるわけでもないので、こちらも微笑み返してそそくさと離れましたが、本当に紛らわしい展開でした。
何にせよ無事でよかったです。
もし具合が悪くて救急車を呼ぶような羽目になると、フライトに間に合わない可能性すらありました。
慣れない聖地訪問をするから、こんな展開になったのでしょうか。
奇妙な経験でした。
ちなみに真夏のようですが、季節は年末です。