世界遺産に認定される前後ですごく変わったのが「熊野古道」です。
道が整備されてドライブしやすくなっているのに驚きました。
大挙する観光客に対応するために仕方ないとは言え、便利になりすぎるのも有難みが薄れる気がします。
それでも平安時代に、日頃はあまり遠出しない「京都の貴族」がよく行ったものだと感心します。
院政時代の上皇様達は、ビックリするくらい通っています。
ところで写真の「牛馬童子」です。
道中の箸折峠の近くにちょこんと変わらず鎮座されていました。
すましておられますが、並列している牛と馬に跨っています。
結構な力技ですが、構成の斬新さに驚愕しました。
人間より本来大きい牛と馬をわざと小さく可愛くして、その上に仏顔でドンと乗っかっている感じが、清濁併せ呑んでいるようで最高にクールな雰囲気が漂っています。
先人に倣って車で横着せず、一度は徒歩にて海側の田辺市から熊野本宮まで巡り、湯峰・川湯温泉に浸かれば最高だとは思うのですが、城山に登るほどの意欲が湧きません。
「旅情」を求める自分自身が更に「面倒くさい奴」になりつつあると感じます。
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