2016年8月13日土曜日

熊野古道


世界遺産に認定される前後ですごく変わったのが「熊野古道」です。

道が整備されてドライブしやすくなっているのに驚きました。

大挙する観光客に対応するために仕方ないとは言え、便利になりすぎるのも有難みが薄れる気がします。

それでも平安時代に、日頃はあまり遠出しない「京都の貴族」がよく行ったものだと感心します。

院政時代の上皇様達は、ビックリするくらい通っています。

ところで写真の「牛馬童子」です。

道中の箸折峠の近くにちょこんと変わらず鎮座されていました。

すましておられますが、並列している牛と馬に跨っています。

結構な力技ですが、構成の斬新さに驚愕しました。

人間より本来大きい牛と馬をわざと小さく可愛くして、その上に仏顔でドンと乗っかっている感じが、清濁併せ呑んでいるようで最高にクールな雰囲気が漂っています。

先人に倣って車で横着せず、一度は徒歩にて海側の田辺市から熊野本宮まで巡り、湯峰・川湯温泉に浸かれば最高だとは思うのですが、城山に登るほどの意欲が湧きません。

「旅情」を求める自分自身が更に「面倒くさい奴」になりつつあると感じます。



0 件のコメント:

コメントを投稿