2017年2月25日土曜日

津山城


撮影ポイントまで「雪中行軍」でした。

何度もこの城は訪れていたのに、なんでこんな場所まで行ったのは自分でも不思議です。

有名出身者にB'zの稲葉さんがいて、道中によく通った喫茶店とかが紹介されていました。

大好きな曲が多いので自然と頭の中でリフレインされてしまい、テンションが上がってしまったからかもしれません。

ついつい挑戦してしまいました。

城主は「織田信長」の小姓「森蘭丸」の弟である「森忠政」が築城しました。

「本能寺の変」や「小牧・長久手の戦」で、兄弟が短命で生涯を終えてしまう中、一族を存続させ、明治維新まで生き残りました。

「津山」は岡山県の一部である「美作国(みまさかのくに)」の中心地です。

超マイナーな国ですが、「美作三湯(湯郷・奥津・湯原)」や「蒜山高原」・宮本武蔵の出身地である「大原」などやや渋めの観光地が多いです。

「横溝正史」の推理小説ネタの伝承も多く、おどろおどろしい雰囲気が大好きです。

このブログで紹介したいネタが多いと思います。

2017年2月18日土曜日

津軽②

 



前回からの続きですが、作家「太宰治」がここの出身地です。

津軽鉄道「金木駅」の近くに「生家」があり、太宰治記念館「斜陽館」として国の重要文化財の指定を受けています。

(この写真は、夏に車で訪れたときの撮影です。)

豪奢かつ広大な間取りですが、太宰が常々語っていた「家族内階級」なるものを、私も何となく感じました。

部屋の多い大きな家も考えものです。

太宰の作品には、「人間不信」に基づく根暗な作風が多いです。

そこに今だからこそ、魅せられる要素があるとも思います。

しかし「津軽」という作品には、その太宰の心に光明が差し込んでくる場面があります。

自分の子守役だった「タケ」に、彼女の実家近くの運動会で久しぶりに再開するシーンです。

人と、膝をつき合わせて生活してきた記憶って大切なんだと、しみじみ思います。

最近あまり使ってない「こたつ」は、「家族」という単位にとって、日本ならではの大事な装置ではないかと考えてしまいます。

その日の宿は近くの「金木温泉旅館」でした。

昭和を残したままの鄙びた公衆浴場が併設されていて、番台に「タケ」みたいなおばあちゃんが座っていました。

湯上りにそのおばあちゃんと一緒に、「おしんの再放送」と合間に入る「イラク戦争のニュース」を見たのを思い出します。

私一人しか宿泊者がいないらしく、ずっと二人だけでした。

定番のコーヒー牛乳を飲みながら、「おしん」の場面と重なるようなリアルな「昔話」を、しばらく聞いていたのが懐かしいです。

2017年2月11日土曜日

津軽①


青森県津軽地方を走る「津軽鉄道」の車窓からの景色です。

雪景色でも豊饒な地域だと感じる田園風景です。

この地の統治者である「津軽氏」は、もともと「南部氏」と同族で、代々「津軽地方攻略司令官」だった家柄です。

が、本家との抗争を覚悟のうえで、独立して戦国大名化していくだけの魅力がこの地にはあると思わせます。

また、この日は明確に覚えていて、アメリカを中心とする連合軍がイラク戦争を始めた日でした。

自分と関係ない地のことですが、何故か妙な緊張感で乗車したのを覚えています。

話を戻しますが、この鉄道の名物は「ストーブ列車」です。

車両の中でスルメや餅を焼いているシーンがテレビにもよく取り上げられ、ローカル線としては全国的に有名です。

このときは残念ながら時間が合わず「ストーブ付き」には乗れなかったので、また行きたいと思っているのですが、最近「真夏のストーブ列車」なるものがあることを発見しました。

津軽三味線のライブ付きらしく、車内温度は50℃を下回ることはないとのこと。

強烈に興味が湧きます。

暑苦しい音と熱気の中で、どうやって冷えたビールを飲んでやろうかと真剣に考えています。

2017年2月4日土曜日

四日市あすなろう鉄道




「あすなろ」ではなくて「あすなろう」です。

「明日に向かう」と、この後の話題となる「ナローゲージ」との造語らしいです。

三重県にあります。

「あれ、近鉄線では?」と思っていたら、近鉄の「岡部線」と「八王子線」が、最近になって第三セクターとして名称変更したそうです。

ここの特徴は、何と言っても写真の小さな車両です。

(黄色い車体の運転手が真ん中にいるサイズと、青い車体の側にいる車掌の身長と、それぞれの車両で比較してみてください。何となくわかるでしょうか?)

デパートの屋上にあったミニチュアの風情が漂っていて、ムチャクチャかわいいです。

先ず線路幅の話ですが、世界で一般的な「標準軌」は日本において「新幹線」や「関西私鉄」が使用しているのみの規格で、日本の在来線は小幅の「狭軌」が主流となっています。

が、ここは更に小幅の「特殊狭軌」、通称「ナローゲージ」が採用されています。

車両にもその影響が出ていて、内部は両側一列ずつの席配置となっています。

天井の高さもかなり低いので、実際に乗車していると周囲の乗客みんなで「ままごと」をしているような錯覚になります。

楽しくてずっと存続して欲しい路線です。