さすがに「船越英一郎」は歩いていませんでした。
ご存じ、京都の「辰巳明神」にある満開の桜です。
ここでいきなり数か月前の秋に訪れた話に遡ります。
そのとき私は、「母・母の妹・嫁さん」の三人の従者でした。
「運転手をしなさい。私たちは着物で行動します。紅葉のシーズンなので名所は外さずに。それで無理なく京都を楽しめる一日コースを考えなさい。」
結構な無茶ぶりです。
まあ普段一人でプラプラさせてもらってもいるので、仕方なくプランニングしました。
当時住んでいた大阪の「枚方」を朝出発し、先ずは「南禅寺」を車に乗ったまま眺められる穴場ルートで、東山界隈を北上して「詩仙堂」の枯山水庭園を見学。
そこから更に北上して、岩倉「実相院」の黒光りする床に映える紅葉を堪能。
「鞍馬」は混むので一本街道を東に避けて、北限の「三千院」まで足を延ばしました。
折り返して洛中に戻り、「祇園」で夕食のあとラストがこことなったのです。
ここの夜の風情はどの季節も格別ですが、特に春は「粋」に感じます。
秋と同様に、幾人かの旦那衆が芸妓さん連れて歩いていました。
桜の中での、彼女達の出で立ちは別次元の華やかさです。
写真の通り見事な桜の下を芸妓さんという「花」が舞うように歩いています。
これぞ京都の風情だなと感激しました。
男ならば「生涯に一回くらいは連れて歩いてみないとな。」と思いました。
高い目標ですが・・・・、車が買えるかもしれません。
やっぱり車かなとも考え直しました。
どこまで行っても「小市民」な自分です。