青森県の日本海側に位置する「十三湖(じゅうさんこ)」。
海水が少し混じる「汽水湖」であり、シジミの産地として有名です。
古代から港として機能しており「十三湊(とさみなと)」と呼ばれていました。
交易港の遺跡として国の史跡となっています。
どうも国内の流通がメインだったらしいのですが、今後の調査において、海外との貿易による交易品とか発掘されないか、どうしても期待してしまいます。
「蝦夷地(北海道)」や、大陸側の「朝鮮半島北部」や「沿海州」からの交易には、もってこいの立地です。
特に8~9世紀にその領域を支配した「渤海国(ぼっかいこく)」との交易においては、外すことが出来ないように思えるのですが・・・。
朝廷と「朝貢」するための貿易船は、能登半島辺りをめがけて向かったようですが、それとは別に民間交易とかもありそうに思います。
「福島城」はこの湖の北岸に位置します。
写真は、推定で復元された「櫓門」ですが、ここから奥に展開される縄張りの巨大さには唖然とします。
外郭の一辺は1キロからなる三角形であり、縄文時代の防御性集落からの発展形とも言われます。
現地に立つと、「平城京・平安京」のような、都市自体を城郭で囲む「都城制」に近い印象を受けました。
東北地方では、古代城郭の「多賀城・秋田城」がそうです。
中世に、安藤(安東)氏から、安部(安藤)氏の居城となりますが、近世に衰退するまで、ここでどのような歴史が刻まれたのか?
個人的には最もロマンを感じる地域なので、引き続きフォローをしていくことになると思います。
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