2023年10月7日土曜日

特急「水上(みなかみ)」


改めて調べてみると、「東京:上野駅」と「群馬県:水上駅」を結ぶ特急列車になっています。

しかし写真は「新宿駅」で撮影したはずです。

臨時列車か何かだったのでしょうか?

少しモヤモヤした感じで話を進めさせて頂きます。

この列車は「バブル崩壊」以降の日本の景気後退局面を象徴しているように思われます。

「水上駅」は、地理的には群馬県の北限にあり、ここから先のトンネルを抜けると、新潟県になります。

「川端康成」の有名な小説である「雪国」の、冒頭「トンネルを抜けると雪国だった。」の、そのトンネル手前の地域です。

そこには「水上温泉郷」という、一大遊興地としても有名な温泉があったのですが、需要がどんどんなくなって、10年近く前に伺ったときは、ゴーストタウンになっていました。

そこへの観光客輸送が大きな目的だったので、乗車客減少に伴なって、定期運行から季節運行となってしまいました。

その後、何とかリゾート列車としての名目は保っていますが、相当厳しい状況です。

同県の北東部にある「草津温泉」も、コロナの今は相当厳しいでしょうが、観光地としての存在は保っており、雲泥の差が発生しています。

人口減少が避けられない中、外から人を呼びこむ運営は更に厳しくなっていきます。

ゆくゆくは死ぬまで地元で暮らしたい者として、強烈な示唆を与えられていると感じました。

とはいえ、写真の横長い顔立ちの「185系」は、自分には「リゾート列車」のイメージが強く、いつまでも目にしていたい存在です。 

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