写真にある白い角の緩いフレーム。
海と田園が遠望でき、広がる町並みは豊饒の地であると実感します。
「浦島太郎」に出てくる「竜宮城」のような漆喰塗りの白門からの景観です。
別の場所ですが、今住んでいる「下関」に「赤間神宮」があります。
そこの「水天門」が代表格で、平家滅亡時の「海の底にある都」を象徴しています。
海に関わる印象が強いデザインですが、ここはどちらかと言えば山間部になります。
愛媛県西条市西部(旧東予市)にある「観念寺」です。
我が家の菩提寺でもあります。
上層に乗っかっている建物は朱塗りでなく、普通の黒っぽい望楼風の櫓です。
しかも両脇はがっちりした石垣に挟まれており、城門のようです。
江戸時代に築かれたらしく、市の有形文化財に指定されています。
不確かですが、石垣は「伊予松山城」の築城に関わった職人が手がけたとの話を、亡くなった祖父から聞いたことがあります。
そう思えるくらい見事なもので、それらは周辺全体に及びます。
緩やかな扇状地特有の傾斜に沿うように、段々に石垣が組まれた田畑が続きますが、どれも見事なものです。
特に「本谷温泉」への道中は、特筆すべきものだと思います。
戦闘目的ではないと思いますが、城郭の中を突き進んで行くような錯覚を覚えます。
石垣好きにはたまりません。
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