始発の「桐生駅」で出迎えてくれる小豆色の車体が、いつも上品に見えます。
別の車両でしょうが、天皇陛下も乗車したらしいです。
「渡良瀬川」沿いを走りますが、川に対して近いところを走ってくれるので、非常に渓谷が美しくみえる車窓が続きます。
「神戸駅」に途中下車して、車両をそのまま店舗にしたレストラン「清流」にて、きのこカレーを美味しく頂きました。
車両シートでカレーを食べたことは今までになく、不思議な感覚でした。
あいかわらずビールは旨いです。
写真は、乗れなかった「トロッコ列車」がやってきたので、せめてもの想いで撮影しました。
都内からの、家族での日帰り旅行には、最適の路線ではないかと思います。
もともとは、国鉄「足尾線」でした。
日本有数の銅山「足尾銅山」からの採掘輸送を主たる目的です。
「足尾本山駅」まで開通してましたが、銅山が閉山したため、現在の終点「間藤駅」から先は、廃線となっています。
地元の雰囲気として、「足尾銅山」の存在は控えめにされているようにに感じます。
教科書での「鉱毒事件」問題の印象が強いからでしょうか?
どうしても地元の「別子銅山」と比較してしまうのですが、煙害で周辺が禿げ山になってしまうなど、同様の問題は発生してます。
別の機会にも、渓谷沿いを車で通ったこともありますが、目につくものはあまりなく、近代遺産としてもう少し再評価してもいいように思えました。