2023年8月26日土曜日

わたらせ渓谷鐡道


始発の「桐生駅」で出迎えてくれる小豆色の車体が、いつも上品に見えます。

別の車両でしょうが、天皇陛下も乗車したらしいです。

「渡良瀬川」沿いを走りますが、川に対して近いところを走ってくれるので、非常に渓谷が美しくみえる車窓が続きます。

「神戸駅」に途中下車して、車両をそのまま店舗にしたレストラン「清流」にて、きのこカレーを美味しく頂きました。

車両シートでカレーを食べたことは今までになく、不思議な感覚でした。

あいかわらずビールは旨いです。

写真は、乗れなかった「トロッコ列車」がやってきたので、せめてもの想いで撮影しました。

都内からの、家族での日帰り旅行には、最適の路線ではないかと思います。

もともとは、国鉄「足尾線」でした。

日本有数の銅山「足尾銅山」からの採掘輸送を主たる目的です。

「足尾本山駅」まで開通してましたが、銅山が閉山したため、現在の終点「間藤駅」から先は、廃線となっています。

地元の雰囲気として、「足尾銅山」の存在は控えめにされているようにに感じます。

教科書での「鉱毒事件」問題の印象が強いからでしょうか?

どうしても地元の「別子銅山」と比較してしまうのですが、煙害で周辺が禿げ山になってしまうなど、同様の問題は発生してます。

別の機会にも、渓谷沿いを車で通ったこともありますが、目につくものはあまりなく、近代遺産としてもう少し再評価してもいいように思えました。


 

2023年8月19日土曜日

金太郎


この赤い電気機関車の愛称は「ECO POWER金太郎」です。

側面に「金太郎」のイラストが描かれています。

彼の出身が、「足柄山」ということもあり、主に東日本を担当するそうです。

ちなみに西日本は、青いボディの「ECO POWER桃太郎」が同じ役割を担っており、対をなしています。

こちらは「桃太郎」の大きなロゴが入っていて、よく目にする印象があります。

写真は、「青春18切符」を活用して、東北本線のどこかの駅で、乗り換えを待っていたとき、時間つぶしにウロウロしていたときだったと思います。

最初目にしたとき、あまりに上品に見えたので、寝台列車を牽引する機関車だと思いました。

黒く縁取られた窓は、水平ラインがうまく強調されています。

「EH500-34」と記されたシルバーのバッチと、すぐ下にある白枠のライトも、全体のバランスを考慮してか横長になっていて、非常に端正な顔立ちとなっています。

しかしこちらについては、このとき以降一度も出会えていません。

運用される台数も減っているようですが、今度会ったときは、撮り損ねていた「金太郎」のイラストを、しっかり収めたいと思います。

2023年8月12日土曜日

福島城跡


青森県の日本海側に位置する「十三湖(じゅうさんこ)」。

海水が少し混じる「汽水湖」であり、シジミの産地として有名です。

古代から港として機能しており「十三湊(とさみなと)」と呼ばれていました。

交易港の遺跡として国の史跡となっています。

どうも国内の流通がメインだったらしいのですが、今後の調査において、海外との貿易による交易品とか発掘されないか、どうしても期待してしまいます。

「蝦夷地(北海道)」や、大陸側の「朝鮮半島北部」や「沿海州」からの交易には、もってこいの立地です。

特に8~9世紀にその領域を支配した「渤海国(ぼっかいこく)」との交易においては、外すことが出来ないように思えるのですが・・・。

朝廷と「朝貢」するための貿易船は、能登半島辺りをめがけて向かったようですが、それとは別に民間交易とかもありそうに思います。

「福島城」はこの湖の北岸に位置します。

写真は、推定で復元された「櫓門」ですが、ここから奥に展開される縄張りの巨大さには唖然とします。

外郭の一辺は1キロからなる三角形であり、縄文時代の防御性集落からの発展形とも言われます。

現地に立つと、「平城京・平安京」のような、都市自体を城郭で囲む「都城制」に近い印象を受けました。

東北地方では、古代城郭の「多賀城・秋田城」がそうです。

中世に、安藤(安東)氏から、安部(安藤)氏の居城となりますが、近世に衰退するまで、ここでどのような歴史が刻まれたのか?

個人的には最もロマンを感じる地域なので、引き続きフォローをしていくことになると思います。



 

2023年8月5日土曜日

ムーンライトえちご


自身の人生において、一番多く乗車した夜行列車は、この「ムーンライトえちご」です。

「快速」であるため、何と「青春18切符」が使用出来ます。

下りは「東京:新宿駅」を23時10分に出発し、「新潟:新潟駅」に早朝の5時前に到着します。

国内鉄道の全線制覇を目指す自分にとって、日本海側の路線を攻略するために欠かせない存在でした。

パターンとしては、休日前の金曜日に乗ります。

当時は「千葉:西船橋駅」の辺りに住んでおり、仕事の後、旅支度を整えてから向かうので、ゆっくり飲みながら乗車を待つようなことは出来ません。

乗車してから遅い夕食となります。

スタート直後の日付が変わる小一時間で、「18切符」の一枚分を使用するのはもったいないので、使いません。

別途実費(600円位)を埼玉県内を走行中に精算し、0時を回って翌日になってから、一枚目を発動させます。

その一枚(=一日)で、つまり約2200円で青森県の果てまで到達出来るのです。

今は臨時列車になってから、2014年以降は運行が設定されていません。

写真は「485系」の列車ですが、我が家では、同型の鉄道模型がたまに走っています。