最初、ガンダムのモビルアーマーにあった名前と勘違いしました。
それは「メッサーラ」でしたが、紫色の色調が強いボディで、この街もそんなイメージでした。
街に向かう下り坂の前方に、海を挟んでイタリア本土が見えます。
その海が、少し靄っていて紫色に見えました。
だんだん天候が悪くなっている気がします。
この街は、本土との玄関口として栄えてきました。
確か島内で、州都パレルモに次ぐ規模です。
道中は日本みたいに店もなく、昼時だったので、食事のために立ち寄ったのです。
しかし街は凄いことになっていました。
みんなどこに避難するのかと思わんばかりに大渋滞で、引き返すことも出来ません。
ズルズルと中心地に進入、駐車場所から出てきた車の後に何とか車を止め(縦列駐車に毎回シビレました。)、とりあえず目の前の食堂に入りました。
バール(軽食中心の店)なのか、リストランテ(パスタも提供されるレストラン)か微妙な位置付けでしたが、素朴なトマトソースペースのパスタを美味しく頂きました。
そういえばイタリアの方はケチャップを、自国文化への侮辱と認識しているらしいです。
自分の地元にある鉄板ナポリタンは、ここではあり得ない存在なんだと、ぼんやり思いつつ食後のカプチーノを飲みました。
店の窓は大きくて、街の喧騒がよく伝わります。
ここの日常が垣間見えた気がします。
年末の仕事終わりなのか、何かの礼拝なのか不明でしたが、小一時間もすると、最初の写真のように、車はほとんどいなくなりました。
二階建ての観光バスらしきものが、何事もなく走っています。
極端な展開でしたが、動きようがなかったため、良い休息時間の確保となりました。
少し広場も散策しました。
印象派の絵画に出てきそうな素敵な空間でしたが、さっきまでの人々は何処に行ったんだろう?
あれは一体何だったんだろう。