前週の流れから、同じく鹿児島県の「種子島」を取り上げます。
今回は仕事で来たのですが、以前に伺ったときの観光地としての雰囲気は一変してました。
ここで取り上げる以上、仕事中といえども、合間に旅情を織り込みたいのですが、中々厳しい展開でした。
種子島の西側に「馬毛島」という平坦な島があります。
写真は「種子島」本島の西の海岸線を撮影したのですが、水平線が少しいびつになっているのがわかるでしょうか。
これが「馬毛島」の稜線で、右側に船が隊列しているように島に向かっています。
なんと自衛隊の戦闘機を発着させる基地を作っているのです。
ただ、本島に宿泊施設が少ないため、多くの人が朝からの高速艇で、九州本土から向かいます。
私もその一人だったのですが、建設会社の技師達が作業着かスーツで、船に乗り込んでいて満席です。
朝の通勤風景と変わらない雰囲気で、手荷物の置き場にすら困りました。
比較的マッチョな方が多いため、余計に圧迫感があります。
サッカーの部室を思い出しました。
以前のデッキは、釣り道具が中心に置かれていたですが、それらに変わって工事用の大量の機材が持ち込まれています。
武器みたいで、物騒な雰囲気すら漂っていました。
次の写真は、取引先を訪問した際に、建設資材の運搬作業をしている光景です。
同型の船舶が、島に行っては資材を置き、戻っては更に積み込むという、ピストン作業を繰り返していました。
民泊に近い臨時の宿泊施設を急ごしらえしているものの、供給が追いついてないそうです。
鹿児島県に来る前は山口県で仕事をしてましたが、両県とも陸海空の自衛隊基地が揃っています。
職務の関係で、士官クラスとお話させて頂く機会があったのですが、中国が先島諸島にちょっかいを出してきた際、航空部隊は山口県の「岩国基地」か、天候が悪ければ神奈川県の「横須賀基地」から、わざわざスクランブルするのだそうです。
これに発生する人的・物的・時間的コストは半端なく、また騒音等の周辺問題もあるので、日本の台湾・中国方面の先端に当たるこの地域に発着場所が出来るのは、あらゆる面の防衛の効率化につながるとのことでした。
北海道の根室で、ロシア国境を眺めて以来の、国境を感じる海岸線の風景です。
これも旅情なのかな。
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