前回に続けて、ムー的な場所を取り上げます。
ここは、前回と同じ鹿児島県でも、薩摩半島の内陸部にある「池田湖」です。
何と、巨大生物「イッシー」が生息しているかもしれない湖なのです。
イギリスのネス湖にある「ネッシー」に模して名付けられたようですが、その存在が噂となったのは昭和前半頃だったとのこと。
そして全国的に有名になったのは昭和53年9月のことでした。
法事のため池田湖畔に集まっていた約20名の人が一斉に目撃したと、ニュースになります。
体長は20mほどで、背中にコブがあって前身の色は黒色、形は蛇か鰻に似ているらしいです。
また、その年の暮れには、波間に現れたイッシーの姿が写真に収められ、更に注目を浴びました。
その後、平成3年にも目撃情報が立て続けにあり、観光の目玉としてPRされているのです。
そして、下の写真にあるのが「イッシーくん」と称された復元像ですが、愛嬌があり過ぎます。
もう少し何とかならないものかと…。
観光地としても、流石にファンシーな世界に振りすぎかと…。
おかげで、ムー的なロマンが、ここで消えてしまいました。
「イッシーくん」の背景に写っている山は、日本百名山の1つであり、薩摩富士とも呼ばれる「開聞岳」です。
その近くにあることから、ここはずっと〝御池〟と称されてきました
古くから竜神伝説もあり、その祟りを鎮めるために池王明神の祠もあるのです。
そんなことをぼんやり思いながら、すぐ近くにあったお洒落なカフェで、ソフトクリームを買いました。
それをペロペロ舐めながら、湖の背景に鎮座する「開聞岳」をしばらく眺めてました。
しみじみ風光明媚な観光スポットだなあ、と思いながらも、「イッシーくん」がどうしても視界に入ってきます。
海洋堂に作り直してくれないかなあと、ついついお願いしてしまいました。