この写真は、「浄土ヶ浜」の中でも、中核となる「剣の山(針の山とも)」と呼ばれる景観です。
このブログの最初期に取り上げた「北山崎」に向かう途中に立ち寄りました。
岩手県の海岸線のほぼ中間地点に位置し、「宮古市」の中心部の近くにあります。
旅好きとして、当然ながら地図は大好物です。
いつも持ち歩いてますが、「〇〇100選」とかの一覧を目にするときがあると、試しに地図に書き込むようにしています。
それが第一の目的になることはないのですが、旅の道中に時間があれば、立ち寄ったりする目印にするためでした。
拾い物と言っては失礼ですが、そこで思わぬ素晴らしい体験にありつくこともままあります。
そういう流れで地図を活用するときに、ここはやたらと出てきました。
少し調べるだけでも、「快水浴場100選、かおり風景100選、日本の渚100選、日本の白砂青松100選」と、多くの選定対象地になっています。
行ったときは海水浴シーズンは終わっていた時期の明け方でした。
かなり薄暗かったのですが、購入したばかりのデジタルカメラがいい仕事してくれました。
当時まだ主流だったフィルムのカメラなら、ここまでうまく撮れないかったと思います。
さるお坊様が「さながら極楽浄土のごとし」と、感嘆したことが名前の由来らしいですが、時間帯のせいか「あの世の入り口」くらいにしか感じられませんでした。
一人で立っていると、岩場の影から「三途の川の渡し守」が知らないうちに寄ってきそうで、正直怖くなりました。
このときは、そんな軽口をたたくような心境でしたが、「東日本大震災」発生前だったからです。
今はどんな磁場を発しているのか、はかり知れず、あの地震でお亡くなりになった多くの方々に対しては、只々ご冥福をお祈りするしかありません。
震災以降の三陸方面には、以前に取り上げた「石巻」しか行けてない状況です。
下の写真も近くの港で撮影したのですが、同じ場所で再び撮ることは、恐れ多くて出来ないとおののいてしまう一枚です。