普段はブログに日付を記さないのですが、2024年7月のコロナ明け、最初の海外旅行を敢行したときのことです。
海外で乗り鉄をやってみようと思い、その地に韓国を選びました。
鉄道の話は別の機会にしようと思いますが、行き先としては南方面を選択しました。
写真は、朝鮮半島最南西部の町「木浦」にある古民家カフェの内装です。
前日宿泊し、始発で発つため、夜明けとともに早朝散策を開始しました。
昔ながらの風情がかなり残っており、日本人が居住していた建物とかも丁寧に保存されていて、日本とのなじみ深い地域であることが伝わってきます。
ただ、残念なことに見かける雑貨屋や飲食店はやってない時間帯でした。
それはやむなしでの行動でしたが、何と開店準備をしている店を発見。
入り口を除いていると、加藤茶に似た30代ぐらいの方が中から出てきて、「日本の方ですか。よかったらどうぞ。」と、店内の明かりをわざわざつけてくれたのです。
列車に乗るため、20分ほどしか時間がない事情を説明すると、看板にあるカキ氷なら大丈夫と言われるので入店することにしました。
朝食のカキ氷は初めての経験ですが、入り口の看板で一番気になっていたメニューだったので、まあ期待した展開です。
先に会計をして、作ってもらっている間、店内をじっくり見学しました。
落ち着いた雰囲気で、古びた国旗も嫌味なく飾られています。
年季の入った椅子や机、飾られている雑貨類を眺めていると、「民藝」に近い潮流を感じました。
「柳宗悦」が「朝鮮人の友に送る書」にて、朝鮮の美を讃えたことが思い浮かびます。
朝鮮雑貨と古民家との親和性を体感できる貴重な機会となりました。
下の写真が、出てきた小豆のカキ氷で、小さなお餅が乗ってます。
SNSとかでよく見かけますが、果たしてどんな味なのか?
小豆はあまり甘くなく、意外にも塩味が効いていました。
白い氷部分は、練乳が入ったミルクを固めたもので、ガリガリではなくフワフワです。
素材の味がしっかり立っている小豆をメインに、ミルクが溶けてきて味に加わり、意外にもガツガツと早いペースで食べることが出来ました。
舌の上で固まった氷を溶かすような必要がなく、口内がマヒして頭がキーンとなることもありません。
日本の縁日で出てくる、後半が厳しくなるカキ氷とはずいぶん違います。
ついでに頼んで、後から出てきたコーヒーにも、何故か小豆がついてきました。
コーヒーに入れるのかと伺うと、「そんなわけないでしょう。カキ氷に追加して食べて下さい。」と呆れられました。
どうもサービスだったようです。
小豆はかなりの量となり、しっかり朝ご飯の代わりになりました。
下の写真の通路にその方が見えますが、雨靴みたいな長靴を掃き、頭はニット帽、色つきの丸眼鏡の風采でした。
夏の暑く、快晴の日にしては、かなり攻めてるファッションです。
その服装は、韓国での流行りなのかとか、この店の成り立ちとかも伺いたかったのですが、時間がないので、お礼を言ってダッシュで飛び出しました。
もう一回来たいけど、路線制覇のため、他の路線も回りたいしなあ、どうしよう。
悩ましいところです。
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