素敵な出会いでした。
写真は「田の神様」と呼ばれており、鹿児島県の田舎で時折見かけました。
神だけに、廃物希釈の被害は受けてないようです。
地域の五穀豊穣を見守る土地の神様ですが、頭巾を被ったような後姿は男性器のようにも見え、子孫繁栄の祈願も兼ねているという説があります。
実物を見ると、両方の意味合いはあるように見受けられました。
地域発展のためには、両輪の発想です。
ただ驚いたのは、この田の神様が鎮座していた場所でした。
何と、下の写真の通り、太平洋戦争時に築かれたであろうトーチカの上なのです。
日頃の心がけとして、車で移動しているときに歴史的な遺産の立て札とかがあれば、時間が許す限り立ち寄る様にしています。
もちろん趣味なのですが、このような話材はお客様を訪問したときに、意外なタイミングで盛り上がることがありました。
特に、近代の戦争遺産とかは意識的に拝見するようにしていますが、このときも「トーチカ跡」の手書き看板が見えたので、ふらっと寄ったのです。
この苔むして合体した二つの造作物に、絶妙なバランスといいますが、マイルドな味わいが滲んでいて、しばらく見惚れてしまいました。
また、ちょこんと置かれた陶器の湯飲みが、更に良いアクセントを醸し出しています。
お水も入っており、地元のどなたかが定期的に捧げているようです。
周囲をぐるりと拝見したのですが、背後から見た田園の展望が、またまた最高でした。
最期の写真がそうですが、作成意図が真逆する二つの存在が、仲良く悠久の平和を祈念しているようにも見えて、感動で立ち尽くしてしまいました。
自分の深層心理に、大きな影響を残すであろう風景です。



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