松江城国宝指定、築城者で戦国武将の堀尾吉晴様おめでとうございます。
築城年代と規模を考えれば国宝でないのが不思議なくらいでした。
実物と写真での印象がすいぶん違うのがこの城で、かなり損をしていると思います。
本丸入口からの写真は天守閣が庭園の背景になるうえ、付櫓があっても単立天守に近い形式のためずいぶん小さく見えます。
また実際に実物を見ても、周囲の木が大きくなりすぎて天守閣を隠し、大きさを実感しづらい環境にあります。
周辺をウロウロした限りでは、県庁横の交差点を通る瞬間しか全体像が見えません。
しかし実物は確か石垣を入れての高さだと、現国宝松本城より高く、姫路城に次ぐ高さを誇ります。
何より凄いのは写真の通り、「天守閣」の威厳をもって天を突き刺すようにそびえ立つ様です。
姫路城に代表される白系の天守閣では、白色が膨張色になるせいか最上層が大きく見えます。
黒系の天守閣でないとその表現は難しく、最大級松江城の猛々しさはピカイチと思います。
内部も粗野な雰囲気で素晴らしく、最上層からの景色は宍道湖が庭池のように見えます。
しかし、ここでも城と城下町と宍道湖の景観のバランスで大木が邪魔をします。
ちょっと残念です。