真冬なのによく晴れた日でした。
おかげで光が反射して輝く島と数隻の船がよく見えます。
水晶島とロシア警備船。
今立っている場所は、日本最東端に位置する北海道根室半島の納沙布岬です。
眼前の景色は歯舞(はぼまい)諸島。
この写真は、岬の先端から振り返って日本側を撮影したもので、北方領土の最前線です。
国内旅行で国境の存在を初めて体感しました。
理屈はどうあれ「実効支配される」とはどういうことなのか、日頃の自分はこの場の異邦人なのだとあらためて痛感します。
なのにそれすら上回る衝撃が隣のおじいさん。
これから二人きりでバスを待ち、鉄道でも日本最東端の根室駅に戻るまでの約3時間を同道する方なのですが、驚いたのは何とブラジルから来たとのこと。
地球の裏側です。
日系人の成功者らしく、事業を子供に任せて日本を懐かしむ旅をしているのだそうです。
もう境遇の次元が違い過ぎて、何を感じているのか想像つきません。
同道の最後に、駅前の食堂で根室名物のエスカロップ(バターライスのデミグラソースがけ)を一緒に食べました。
正直「くどい味だな。」と思いましが、おじいさんは「意外とあっさりしてるね。」と言って食べておられました。
いろんな意味で異次元を感じる旅でした。
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