日本の最北端「宗谷岬」です。
風速30m・気温マイナス10℃。
周囲には誰もいないのですが、知りたくもないのに頭上の電光掲示板が教えてくれます。
吹雪で遅れがちになっている特急を、終点より一駅手前ですが岬よりの「南稚内駅」で下車し、ラッキーにも岬方面のバスに乗ることが出来ました。
「午前中ですが、猛吹雪のためおそらく今日の最終便です。」とバスの運転手。
私しか乗客はおらず、往路の「宗谷岬」停留所で降りると復路で戻ってくるのは15分後とのこと。
もし乗ってこなかったら捜索して欲しいと頼んで、勇気を出して降り立ちました。
凍ったように見えるのに、颯爽とした佇まいの「間宮林蔵」像が迎えてくれましたが、残念ながら目的のラーメン屋も含めどの店も開店してません。
凍った路面に吹雪いているので、滑って立ってられません。
しかもデジカメも寒さで動きません。スイッチを押しても全く反応しないのです。
仕方ないので、胸元でカメラを暖めながら四つん這いで像に近づき瞬間的に撮りました。
「間宮林蔵」は江戸時代末期に、ここから北方探検に向かい「間宮海峡」を発見します。
謎が多く、隠密とも言われており非常に興味深い方です。
しかし世界地図で、名前付の地名が確認出来るのは、日本人だとこの方だけです。
バスに乗り込むまで、終始お辞儀をしたようなかがんだ体勢で、この像を見ていたせいかより偉大さが増しました。
とにかく無事に戻れて良かったです。