今は廃線となってしまった北海道の江差線に乗って終点「江差駅」で下車。
ニシン漁全盛時代の面影が残る町並みを散策しつつ、写真の「横山家」に到着しました。
長年の寒風で灰色になった木の壁が渋いです。
廻船問屋を営んだ、現代も八代目当主が住んでいる由緒ある建物です。
手前の道路より先は昔海面であり、大きな屋号は船への大きな目印だったでしょう。
家の中には往時を偲ばせる生活用品も多く展示、特に大好きな「船箪笥(ふなだんす)」がたくさん並んでいてビックリしました。
しかし今回の目的は、ここで「ニシンそば」を食べることです。
暖かいそばの中で一番好みです。
京都が有名ですが、ここから北前船でニシンが運ばれたからで、実は江差が発祥の地です。
「ウナギの寝床方式」の部屋に通され、昔のままの佇まいで念願のそばを頂きました。
何も奇をてらうことがなく、素朴な味わいが何とも言えませんでした。
自分でそばを打つくらい好きなので、「原点」を味わえて本当に来てよかったと思います。
また、港には明治維新に登場する幕府軍の旗艦「開陽丸」も復元されて鎮座しています。
船が交通手段の中心だった時代、ここがその要衝だったと町の雰囲気が存分に伝えてました。
0 件のコメント:
コメントを投稿