北海道小樽の郊外から赤い屋根のにしん御殿を撮った写真です。
にしんそばが大好きな私としては是非訪れたい場所でした。
手前の笹の丘から海へ突き出る陸地の傾斜が、遠方の海に浮かぶ敦賀・小樽を結ぶフェリーの航路と交錯し、水平線がほんの少し弧を描くため、地球の丸さが実感できます。
天気とタイミングの良さに感謝です。
先に見たにしん御殿は、風雪に耐えた何とも言えない重厚感があり、菅原文太主演の大河ドラマ「獅子の時代」北海道編に出てくる女豪商の屋敷を彷彿させます。
にしん漁の最盛期には、陸に押し寄せるにしんが光り、海が銀色に見えたそうですが、ある年から突然来なくなったそうです。
人間社会としては恐ろしいことで、多くの人が働いていた産業基盤が一瞬で消滅したことになります。
再びやって来る可能性も十分期待されたでしょうから、あきらめるに至る過程は壮絶だったと思います。
当時のものは御殿以外何もなく、さっぱりした景色でした。
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