よく「夜行列車」の話題をしますが、何がそんなに楽しいかと言えば、出発の直前まで一杯やっていて、いつ寝てもいい状態で大好きな列車と旅立てるからです。
今回は暴風の「宗谷岬」を訪問した日の続編です。何とか折り返しのバスにて、日本最北端の「稚内駅」にたどり着きました。
目的としていた岬の「最北端」という名のラーメン屋も閉まっていたので、昨日の夕方から何も食べていません。
飢えと寒さで昼前にも関わらず相当疲れていました。
しかし駅近くで偶然見つけた、おばあちゃんが看板娘になっている店で、戦前からやってそうな雰囲気の「塩ラーメン」に感激しました。
大きな麩が入っている印象しか残っていないシンプルなものでしたが、塩味があんなに体に染みたことはありません。
かなりの空腹状態だったので比較は出来ませんが、最も印象に残る味わいでした。
市内と郊外の温泉施設をフラフラして、夜はご当地名物「水タコのじゃぶしゃぶ」です。
大きな昆布(おそらくご当地もの)一枚が底にしかれ、野菜はレタスがメインです。
意外に感じましたが、このとき鍋とレタスの相性が良いのを初めて知りました。
昆布の出汁がよく出ていて、さっぱりと具材によく絡みます。
初体験の水タコは、瀬戸内海のタコよりも淡泊で歯ごたえが軽やかです。
しっかり噛んで味わうよりも、のど越しで楽しめる感覚でした。
ビールだけでは物足りなくて、珍しく日本酒も追加で頼みました。
写真は長旅の折り返しを待っている札幌行きの列車で、このまま乗り込んで朝までぐっすりです。
(あくまでボックス席ですが、寝れる人はちゃんと寝れます。)
今、このような至福の機会を与えてくれる「夜行列車」が減ってしまい寂しい限りです。
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