廃線になるまでに乗れなかった路線が結構あります。
今回の「のと鉄道」もその一つです。
「JR七尾線」と接続の「和倉温泉駅」から「穴水駅」までは今も存在します。
ただ以前は、北岸の「輪島」と東岸の「珠洲(すず)岬」の手前「蛸島(たこじま)」に、更に続いていました。
それぞれ2001年・2005年に廃止になったそうです。
写真は廃止直後の「珠洲駅」です。
まだ駅舎も線路も残っていて、至る所に痛々しく雑草が生えつつも「鉄道遺産」としての風情を感じました。
しかしたまたまですが、最近の写真を見つけてしまいました。
ホーム以外は線路も撤去され、周辺が真っ平らに舗装されてしまい、妙に浮き上がった景観となってしまっていました。
どうせ残すならもう少し風情を考えられないのかなと非常に残念な気持ちになりました。
鉄道に興味ない方でも「駅舎の周辺」に関しては、多少なりとも地域の思い出としての要素はあるはずです。
倒壊の恐れもあるので安易な放置は出来ませんが、今後老朽化した住宅等の撤去はますます増えていきます。
只の取り壊し作業ではなく、その後の景観を少しは考える方も、行政側でもっと登場して欲しいものです。
人口減による縮小傾向は、地方において逆らえない掟でしょうから、地域再生の視点として、民間・行政両面からの「断捨離」的な「美意識の構築」はより重要になってくると思います。
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