2018年5月26日土曜日

青の世界 パンダと夜空


以前「デルタ」を題材に「赤の世界」というブログを書きましたが、対極の「青の世界」はパンダになります。

ボディカラーのままと言われたらそれまでですが、嫁さんの所有車であったのを譲り受け、かれこれ仕事で7年も使っています。

淡々と仕事に付き合ってくれる頼もしい相棒です。

「派手さ」はありませんが、使うほど「渋さ」を増してきたような気配すらします。

写真は「石鎚スカイライン」から「寒風山トンネル」へ向かう「尾根沿いルート」で撮影したものです。

このときも「久万高原町」にて顧客対応があった際、帰社が中途半端な時間となったので、閃いて向かったのです。

ちょうど海外では「ミルキータイム」と呼ばれる時間帯であり、青系のグラデュエーションが見事な空間に、月がやや控えめに小さく顔を出していました。

ただの四角ですが、絶妙なバランスで構成された車のシルエットが、景色に溶け込んで「クール」を体現しています。

周囲には「いつ買い替えるのか?」と心配そうに聞かれることもありますが、「動かなくなるまで乗ろう!」と思いを定めた瞬間の情景でもありました。

2018年5月19日土曜日

京都タワー


京都を去るときに、いつも駅前からしみじみと眺めてしまう「京都タワー」です。

宵の口に光の膜に包まれた感じが、より曲線美を引き立てます。

デザイン的にも水平ラインが強調されているので、くらげ的というか生物的な「なまめかしさ」が漂っています。

最初の出会いは中学2年のときの就学旅行です。

タワー内の観光地にありがちなお店で、ありがちなサーフボード形のキールダーに名前を彫ってもらったのを覚えています。

それで友達と盛り上がっていたせいか、タワーから展望したであろう景色は全く記憶にありません。

改めて観てみたいなと思っています。

寺院などの歴史的建造物の陰影がよくわかる夕暮れ時なんかに昇ると最高かなと、まだ見ぬ景色を想像してしまいます。

この写真を撮っている今こそチャンスなのですが、電車に乗る時間が迫っていて無理です。

毎回この繰り返しです。

このタワー建設に際しては、賛否両論が吹き荒れ、やや騙し討ちに近い経緯で完成したそうです。

古都としては、おそらくラブホテル建設どころの次元ではなかったと推察されますが、今では「レトロ」の領域で意外になじんでいるように感じます。

目新しいものを取り組んでなじませていく空気は、「都」としての大事な要件なのかもしれません。

2018年5月12日土曜日

ゲームセンター「ミッキー」


ひょんなことに、たまたま聴いていたラジオ番組で閉店を知りました。

神保町にあったゲーセンです。

東京出張のとき寄ってみたら、写真の通り人気のない状態でした。

取引先が駿河台にあってその通り道にあったのと、そこの顧客の大半が「駿台予備校の生徒」だったので、感覚的には駿河台の下という印象です。

アポまでに時間があると、いつもここでゲームをしていたので、少し中毒気味だったと思います。

一般的な100円ゲームが最新式でもなんと50円だったので、得した気分になってかえって使い込んだかなと反省もしてます。

はまった原因は「対戦型ゲーム」の存在です。

普通は対戦希望者と闘うかどうかを選択出来るのですが、ここは選択権がありません。

問答無用でいきなりバトル開始です。

そうなると予備校生の強いこと強いこと。

同じロボットを使っていても観たこともない技が繰り出され、瞬殺されます。

「お前らゲーセンで油売ってないで、もっと勉強しろよ。」と心の中で捨てゼリフを吐きつつ大抵帰る羽目になります。

しかし浪人生のストレスがここで発散されていて、とにかく強いエネルギーに転化されていました。

当時はわかりませんでしたが、その異常な熱気に毒されて、負けるのがわかっていてもついつい足を運んでいたのかと、寂しくなった店舗を前にして感じます。

何だかんだ元気をもらっていたのかもしれません。

そう思うと、むかつきつつも少しは応援してやったらよかったな、と大人目線でなかった自分に反省です。

今更ながらですが、がんばれ!

2018年5月5日土曜日

沈下橋


ご存じ「四万十川」の「沈下橋」です。

川沿いを走ると数が多いのに驚きました。

観光目的であえて残しているのではなく、今も生活に根差していると実感します。

社会人となって東京や大阪に住むまでは、全国的に「超」有名な川なのだという認識が全くありませんでした。

上京するまで「ポンジューズ」が全国区であると知らなかったのと同じレベルです。

「自然」のイメージがこれほど強い川も日本全国を見回してもなかなかありません。

都会の方々の「憧れ」が尋常でない気がします。

私自身もその価値を再確認すべく再訪したかったのですが、愛媛に帰省したときでもなかなかここまで足を延ばせませんでした。

この写真は、漸く河口から上流までドライブしたときの一コマです。

思っていた以上に川沿いの道も整備されていて快適でした。

中村市内の食堂で食べた「天然うなぎ」が美味だったことも思い出します。

実はほぼ同じ構図で描いた「白黒の絵」を店のトイレにしばらく飾っていました。

描きたいくらい魅力的だったのだと振り返りつつ、また新たな「再発見」に訪れたいです。