2018年7月28日土曜日

有明


東京湾岸の「有明埠頭」の橋から見た東京方面の景色です。

「有明コロシアム」と「フジテレビ本社」の間にかかる橋あたりから撮影しました。

普通に行くことはあまりない場所ですが、船橋に住んでいたときに車のメンテナンスをしてくれる整備工場がここにあったので、何か問題が発生する度にこの付近を通ってました。

ここでは首都「東京」のウォーターフロント全域が眺められ、毎回圧巻の光景です。

常に変化しているのです。

写真のフレームワーク外で右側にある豊洲方面の開発はもちろんのこと、毎回何か新しい建物が生まれている感じです。

首都「東京」のエネルギーに、何でも飲み込んで突き進んで行く貪欲さを感じます。

更に夕暮れが近づいてくるとライトアップされて、より光景の凄みが増していきます。

首都「東京」と、その他の大都市では決して越えられないスケールの「差」というか「壁」があると、ここに立つと思ってしまいます。

エネルギーを持て余す若い方には、一度は東京で生活することをお勧めします。

ただし「魔物」も多いので責任は持てませんが・・・。

2018年7月21日土曜日

蒲郡プリンスホテル


今はオーナー変更に伴い「蒲郡クラシックホテル」と名称が変わっていましたが、おそらく雰囲気はそのまま残っていると思います。

静岡県の蒲郡市内を通るとき、ホテルの望楼風の緑っぽい屋根が見えて、いつも気になっていました。

写真はようやく念願かなってホテルのレストランのラウンジから撮影したものです。

橋のかかった小さな島が眼下に見えて、「海のホテル」が求められる風光明媚な景観がより濃く演出されています。

戦前の話ですが、観光地が紹介されるとき「錦絵」のような鳥瞰図の絵に、少し解説的な文言を加えたガイドが出版されていました。

景観と娯楽の要素がうまく合わさっていて、資料館とかで見るたびにいつもワクワクしています。

実際にこのホテルが取り上げられた現物がフロントに展示されており、今も変わらぬ歴史を刻んでいるのだと感心しました。

料理もお勧めで、「伝統的ビーフカレー」はもちろんのこと、「透明なルーのシーフードカレー」が名物です。

しかし確かに旨いのですが、「カレー風味のあんかけパエリア」と言った体裁です。

「カレー」と言い切るにはかなり微妙な表現ですが・・・。

2018年7月14日土曜日

熱海城


りっぱな天守閣ですが、この断崖に歴史上存在することがなかった城です。

その名も「熱海城」。

本来なら「熱海温泉城」とでも名付けて欲しいところで、「俗」な雰囲気満点です。

団体旅行が全盛だった「昭和」の時代、「熱海」はその代名詞でした。

その町の看板的役割を担っていたのが、かなり怪しい「秘法館」とこの城のように思えます。

しかし実際のところは、何の目的で建てられたのか、建物の中には何が展示されているのか、全く知りません。

この文章を書いていても、調べようという気が全然起こりませんでした。

おそらくですが「観光」を前提に縄張りが配置されているのか、熱海界隈の道路を走っていると、意外と良いアングルで見えます。

何もなかったところに建築するのって効率いいんだと改めて思います。

この写真もウロウロしていてあまりに目につくので、何か所かで車を止めて撮影しました。

何の感動も湧き上がりませんが、無意識に視界に入ると、ふいにもテンションが上がってしまうのは「城好き」の悲しい性だと実感しました。

2018年7月7日土曜日

津和野線


「津和野線」にて乗るべきSL列車を待っているときの一コマです。

この写真は、「撮り損ねた~。」とずっと思っていました。

実はこのあとデジカメトラブルのため、入線直前の近距離撮影がままならず、「撮り鉄」として不完全燃焼のまま、SL列車に乗り込む羽目になりました。

しかも翌年は台風被害による路線の一部崩壊があり、SL列車の運行はしばらくお預けとなってしまいました。

撮り直しにも行けません。

しかし数年たって写真を観てみると、年を取って多少なりとも価値観が変わってしまったのか、恥ずかしくも「青春」を感じてしまいました。

大学生になって始めて「青春18切符」を使い始めた頃を思い出します。

今でもそうですが、列車が来る直前に何故こんなに待ちわびた気持ちになるのか不思議です。

映画においても、鉄道関連の景色はストーリの旅情を作るうえで重要なアイテムです。

殺風景な景色の中にポツンとある駅に、列車がやってくる。

「人」だけではなく、「異文化」も一緒に乗せてくるのが、鉄道における「原風景」かもしれません。

何かしら想像が膨らんでワクワクします。