2019年9月7日土曜日

水窪駅


「秘境駅」なる駅が、最近メディアでよく紹介されますが面白いジャンルだと思います。

今まで制覇した路線上にある大抵の名物駅へは下車したり、別の機会に車で行ったりしてますが、「秘境駅」という発想はなかったので見逃しているケースが結構あるなと思っています。

中でも車で行きづらい場所にはチャレンジ精神がくすぐられます。

ただし今回の静岡県北境にある「水窪駅(みさくぼえき)」ついては、「秘境」の玄関口としての認識がもともとありしっかり訪れていました。

「飯田線」が静岡県から長野県に切り替わるときのポイントになる駅で、ここから北は主要な道路がありません。

写真がその特徴を表していて、だまし絵のように見える部分がありますので説明させて下さい。

この駅は、北に向かうとすぐに山中に突入するので、河岸段丘のような崖の上に有ります。

町は駅の眼下にあり、徒歩なら写真の川にかかっている橋を渡り、登るようにして向かいますが結構な斜面で大変です。

車でもずいぶん迂回して駅の前まで行けますが、スペースがあまりないため「アルファスパイダー」が停車している、崖の先に鉄板で突き出した駐車場に止めることになります。

車から降りても落ちないように前と横は格子ネットで囲ってくれており、下も崩れないようにつっかえ棒で補強されているようですが、車からは全く見えず浮いたような錯覚があるため、高所恐怖症の私にとっては正直怖いです。

駐車場と川が、境もなく重なって見えるのが不思議に見える原因です。

北側の地形が険しい話ですが、以前に北の長野県「天竜村」から南の「水窪駅」に向かい、「フィアットパンダ」にてダムの側道を使って強引に突っ切ったことがあります。

人気が全くない川の際を、いつ行き止まりになるかもしれない恐怖と闘いながら何時間も走り続けました。

完全に夜になってしまい、自分は遭難するのではないかと怯えました。

この両県の県境は「南アルプス」が大きな壁になるためです。

中央高速道ですら「中津川トンネル」で長野県から岐阜県に迂回してしまいます。

現在でも鉄路しか実質交通手段がないのです。

そのためこの路線には秘境駅が点在していて、陸路が全くなく民家数軒のための駅とかがあります。

一度は降りてみたいですが、一日に数便しかないローカル線なので何日かかるかわかりません。

ブームが去った頃、こそこそやって楽しむのかなあ。

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