国宝「松林図屏風」です。
安土桃山時代「長谷川等伯」によって描かれました。
日本における一番有名な絵と言っても過言ではないかもしれません。
「東京国立博物館」が所蔵していて、新春の2週間だけ展示されます。
しかもこの写真は隠し撮りではありません。
堂々と撮っていいのです。
最初観たとき隣の女性がパチパチ撮るので、「何してんだ。この女!」と勝手に怒りを覚えたのを思い出します。
同時代のライバルは「狩野永徳」。
彼は狩野派の直系としてスター街道を驀進します。
そのうえ歴代総帥の中でも希代の天才として、天下人「信長・秀吉」が築いた織豊文化の中心にいました。
逆に等伯は能登出身の絵師ですが、もとは武家の出で養子に出されました。
主家畠山氏の没落や、京の都に追われても信仰している日連宗が迫害を受けたりと、さんざんな展開ですが雑草魂でのし上がっていきます。
更に妻も息子(有能な絵師)にも先立たれる中で生まれたのが、「無常」を体現するこの絵のような気がします。
ガラス越しでも空気が漂ってくる気配があり時間が許せばいくらでも観てられます。
こんな境地は到底ありませんが、デルタカフェも5年目の正月を迎えました。
何気なくお客様に寄り添える「自然体」を大切にしたく、今年もよろしくお願い致します。
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