「福島交通」は福島市内と「飯坂温泉」を結ぶ私鉄です。
ちょうど桜も散って初夏の日差しを感じる季節だったと思います。
写真の車体にあるピンク色に、春の名残りを妙に感じたのを覚えています。
目的地の「飯坂温泉」へは車で既に何回か伺っています。
有名なのは「鯖湖湯(さばこゆ)」と呼ばれる木造の共同浴場があります。
日常使用されているためしょうがないのですが、最近建て替えられて少し風情がかわってしまいました。
ここが有名なのは泉質うんぬんではなく、とにかくお湯が「熱い」ことにつきます。
湯船が浴場のど真ん中にあり、周囲が洗い場になっていて、地元のおっちゃん達のたまり場でもあるようです。
その方々が見守る中、この湯船に浸かれるかどうかで男気を試されます。
私は何とかクリア出来ました。
そうすると「兄ちゃんどこから来たんだい。」と話しかけてこられます。
しょうもないことですが、少し認められたことへの優越感が沸いてきます。
ここまで熱い湯が、体にいいのかどうかははなはだ疑問ですが、湯上りは妙にすっきり爽快です。
ただし今回は乗り鉄全線制覇のために乗ってきただけなので、めんどくさくて終点の「飯坂温泉駅」の構内を眺めてそそくさと折り返しました。
我ながらせっかちな旅でした。