真言宗御室派の総本山である「仁和寺」。
寺に面する車道には、高い石垣の上に、更に大きく威容を誇る「二王門」が構えられていて、ここを別のお寺と間違えることは先ずありません。
いつも乗車したままの上目遣いで、一応拝みながら通り過ぎるだけでした。
なかなかきっちり訪問する機会がなかったのです。
しかし不謹慎にも、コロナ禍で伺う展開になりました。
京都に車の修理を出したまま転勤することになってしまい、代車に乗り続けるわけにもいかなくなったので、引き取りのため4月中旬に伺ったのです。
昼頃に到着して食事をとろうとしましたが、営業している店舗にまあまあの人がいたので、室内の食事はあきらめました。
それで「仁和寺」門前の店で弁当を買いましたが、目の前の「二王門」に誰もいなかったので、何気なく石段を上がったのです。
伽藍方面を観てビックリしました。
その写真がコレです。
この広い参道に人っ子一人いませんでした。
しかしもっと驚いたのは、普通であればこの先有料になるのですが、通路として開放されていました。
申し訳ないと思いながらも、そのまま写真に写っている「中門」を突っ切って、その奥にある国宝指定の「金堂」に向かいました。
すると何人かその前に集まっています。
偶然にもコロナ調伏を願う祈祷がはじまるところでした。
私も最後尾に列して祈らせて頂きました。
2枚目の写真はその直後を撮影させて頂いたもので、何も言われなくても全員がソーシャルディスタンスを守っていました。
祈祷を終えたお坊さんがわざわざ外に出てこられ、コロナに対しての説法までしてくれました。
近所の人もいたでしょうし、私みたいに紛れ込んでしまった人もいたようですが、みんなが心にしみたと思います。
こんな現状でも、前に向いて気持ちがリセット出来た瞬間でした。
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