この界隈は、古代出雲国の政庁や国分寺があった地域で、神話に出てくる地名があちらこちらに点在しています。
大きな通りからも離れているため、非常に静かで、たまに響いてくる農器具の動力音以外は、昔がそのまま閉ざされて残っているようです。
その雰囲気が大好きで、スパイダーをオープンにしてドライブした帰りには、ラストにこのあぜ道に車を止めて周囲の景観を写真によく収めました。
史跡の類が見える場所ではないのですが、おそらく道自体は奈良時代からあるようです。
不思議と立ち寄ってしまうのです。
被写体は車を中心に構えて、周囲に漂う空気です。
写真に閉じこめたい思いがありました。
写真は冬に撮影したものですが、夕暮れの朱色になっていくグラデーションが美しく、雪が溶けた水たまりまで、赤く染められていきます。
パワースポットの趣があるといいますか、自分も内面が満たされていくような気分がして、パワーが得られます。
しかし私以外は誰も来ないので、その類ではないと思いますが、個人的には「出雲路」に呼ばれていると思ってます。
歴史好きにとっては光栄の至りで、まだまだ出向く気がします。
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