2021年5月29日土曜日

ルーブル美術館


会社からリフレッシュ休暇がもらえるタイミングだったのですが、奥さんのお腹に第二子がおり動くことが出来なかったので、一人で「パリ」を散策してくることにしました。

大ヒンシュクですが、現地にしかない「フィガロ」的な買い物を遂行することを条件に、旅立つことを許されました。

初日でそのミッションをなんとか完了し、二日目に「ルーブル美術館」を訪れました。

行った方に伺った話では、「コレクションが多過ぎるのに、案内が不親切で見落とす作品が多い。モナリザ探してたら時間が終わってしまった。」とのこと。

普通は午後5時に閉館するのですが、週1回だけ午後9時までオープンしており、そこを訪問日にしました。

近くで昼食も早めに済ませ、正午前から見学を開始しました。

確かに時間が足りませんでした。

建物は「コの字」なのですが、上辺の建物が相対的に細長い構造で、「入り口」になっています。

それなのに他辺にあたる建物への案内が少なくて、袋小路になっているのです。

しかも時代順では「考古学」からスタートになり、「ハンムラビ法典」とかの教科書級の出土品が待ちかまえています。

見入っていると時間を忘れてしまうのです。

急いでこの細長い建物を見終わったつもりですが、もう午後5時前でした。

やばいです。

休憩することなく、更に歩足を早めました。

「モナリザ」にたどり着いたのは、午後8時前です。

結果的には、比較的空いていてラッキーでした。

そして何とか一巡して、閉館ギリギリに外に出て見えた景色が、写真の「ピラミッド」です。

飲まず食わずで、足もパンパンです。

ほぼ9時間。

美術館巡りというより、ドラマ「24」のフィナーレみたいな心境で、この明かりを座り込んだまましばらく眺めました。

ホテルまでの帰りが本当にきつかったです。

2021年5月22日土曜日

使徒「しらさぎ」


知らないくせに、「エヴァンゲリオン」の続編です。

最近ラジオ番組を、ラジオアプリ「radiko」で聴くようになりました。

日頃、高速道路を活用していると、受信が途絶えることが多々あり、フラストレーションが溜まっていたのですが、これで大きく解消されました。

リアルタイムでなくとも後から検索して拝聴出来るので、大好きな番組を聞き逃さなくても済みます。

その番組にて、このアニメの特集がありました。

あらためて微妙な概念や関係の話が多いなあと、驚きました。

そのとき、敵方の「使徒」に似てると思った、列車のことを思い出しました。

写真の「681系:しらさぎ」です。

北陸本線の小さな駅のフォームで、特急の追い抜きを待っていたとき、この列車が「フォー」と、風切り音を上げて通過する瞬間を収めました。

当時、たまたま目にしていた「使徒」の無表情な目つきと、丸いボディラインがよく似ていたのです。

列車本体の話になりますが、ずっと大阪方面からの特急「雷鳥」と間違っていました。

そのように運用されることもあって、余計に紛らわしいのですが、本来の「しらさぎ」は、名古屋方面と接続する特急です。

後継の「683系」は、怪しさが少しなくなってしまいましたが、この生物感のある独特な雰囲気は、大切に残して欲しいものです。

2021年5月15日土曜日

鐡道映画「エヴァンゲリオン」



ファンの方からしたら冒涜かもしれませんので、先にお詫びしておきます。

今まで観たことないのに、劇場版の最終回を「鉄道風景の多い映画」として、鑑賞してしまいました。

総監督のご出身が、山口県宇部市らしく、映画ポスターに「宇部線」の沿線が出ていて、俄然興味が沸きました。

既に完乗してますし、現在山口県で仕事をしている身としては、何となく場所もわかります。

観てないながらも、もともとが超有名なアニメなので、登場人物やメカの設定については、多少は知識として入ってきてます。

とは言え、鉄道風景があまりに多いのにビックリしました。

黄色の車両は明らかに「山陽地方」を象徴します。

きめ細やかな描写にゾクゾクしました。

鉄道ジオラマとして、作成したい欲求がどんどん高まります。

何故に、列車が赤い色になって、空中をクルクル回っているかは、よくわかりませんでしたが、ここまで鉄道を必要とする設定のアニメだったかなと、不思議に思いました。

最後には「宇部新川駅」が、アニメでも、実写でも、これでもかと思うくらい登場しますが、これも監督の地元愛のなせる技でしょうか?

観賞直後に、行きつけのバーで、このブログを書いており、最初の写真をどこにしようか決めかねています。

気に入らなければ、あたらめて明日にでも撮りにいくかもしれません。


追伸です。

やっぱり撮り直しました2枚の写真です。

ピンクがかった鉄橋と、映画のポスターはビンゴでした。

3番フォームの表示は印象的でしたが、周囲の学生さんは、全くの無関心に見えました。

2021年5月8日土曜日

北の国から



最初に「田中邦衛」さんのご冥福をお祈り申し上げます。

「乗り鉄」全線制覇の総仕上げとして、北海道を訪れた際に「富良野」に立ち寄りました。

ドラマ「北の国から」のロケ地で有名でもあり、以前訪れたときは全く触れることもありませんでしたので、車中泊の早朝からウロウロすることにしました。

GWだったのですが全く桜も咲いておらず、西日本に住んでいる自分からしたら「雪のない冬」の様相です。

複数のホッカイロをポケットに忍ばせ、寝具として分厚いロングのダッフルコートやフードズボンを着込んで寝ましたが、一段と冷える明け方は我慢できずに目が覚めました。

正直に申し上げると、することもないので動き出した次第です。

実はドラマをしっかり見てませんので、興味も今一つですが、それでも時折画面に映っていた雪景色のイメージはあります。

ドラマのスタートである「布部駅」(観光看板を見て初めて知りました。)は、今回の完乗目的の駅でもあったため、現在体感している寒さによるせつなさと併せて、ドラマの興味につながったのです。

写真は観光ポイントの一つである「麓郷の森」に点在していた小屋の一つです。

歴代のロケで使われた家を保存しているらしいのですが、これが何に当たるのかわかりません。

しかし「これで雪が降ったら、相当厳しいロケになるんだろうなぁ」と、往時の撮影を思いつつ、震えながら車に戻りました。

2021年5月1日土曜日

観念寺


写真にある白い角の緩いフレーム。

海と田園が遠望でき、広がる町並みは豊饒の地であると実感します。

「浦島太郎」に出てくる「竜宮城」のような漆喰塗りの白門からの景観です。

別の場所ですが、今住んでいる「下関」に「赤間神宮」があります。

そこの「水天門」が代表格で、平家滅亡時の「海の底にある都」を象徴しています。

海に関わる印象が強いデザインですが、ここはどちらかと言えば山間部になります。

愛媛県西条市西部(旧東予市)にある「観念寺」です。

我が家の菩提寺でもあります。

上層に乗っかっている建物は朱塗りでなく、普通の黒っぽい望楼風の櫓です。

しかも両脇はがっちりした石垣に挟まれており、城門のようです。

江戸時代に築かれたらしく、市の有形文化財に指定されています。

不確かですが、石垣は「伊予松山城」の築城に関わった職人が手がけたとの話を、亡くなった祖父から聞いたことがあります。

そう思えるくらい見事なもので、それらは周辺全体に及びます。

緩やかな扇状地特有の傾斜に沿うように、段々に石垣が組まれた田畑が続きますが、どれも見事なものです。

特に「本谷温泉」への道中は、特筆すべきものだと思います。

戦闘目的ではないと思いますが、城郭の中を突き進んで行くような錯覚を覚えます。

石垣好きにはたまりません。