乗り鉄として、雪国をウロウロしていると、この赤い車両を時折目にします。
DE15形ディーゼル機関車。
以前取り上げた「弘南鉄道」の雪かき車「キ100形」と比較すると、規格が大きく骨太です。
現役バリバリで、これからの大雪にスタンバイしている緊張感が伝わります。
スコップが縦に取り付けられたような先端はラッセル車の特徴で、自然への力強い備えの証です。
特に日本海側の豪雪地帯を想定した場合、車体に十分な高さと、パワーがないと、雪がかき分けられません。
撮影したのは、東京から上越線「関越トンネル」を超えた、新潟県側にある「小出駅」でした。
日本最高最長のローカル線とも呼ばれる「只見線」の、新潟県側の始発駅になります。
まさしく乗車するために時間をつぶしていたタイミングでした。
この駅と、福島県内陸部「会津若松駅」を結ぶこの路線は、収益的にはとっくに廃線になる水準です。
しかし、冬季に沿線上の道路が通行不能になる懸念があることから、交通手段の確保のため法的に残されています。
まさしくこの車両があるからこその存続かと思います。
このときは拝めませんでしたが、雪煙を吹き上げて、雪上を突き進む雄姿が目に浮かびました。
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