2025年4月12日土曜日

隼人塚(はやとづか)


鹿児島県で、欠損がない石像を初めて見たと思いました。

何度か取り上げた「廃物希釈」のせいで、この県では五体満足な「石仏」が存在しません。

この石塔と四天王に囲まれたエリアは、仏教認定されずに助かったようです。

ここに来る直前に、真っ二つに割られた仁王像を拝んでいたので、なおさら思いました。

雅楽の舞踊にて、下の写真のような特徴のある兜を被って優雅に舞っている姿を見たことがありますが、この明確な出立ちがなければ無事に済まなかったと思われます。

日本神話では、南の「隼人」や北の「蝦夷」については未開の野蛮人のように描かれることが多いです。

大御所の漫画家の影響があるような気がします。

しかし実際に旅して現地に行ってみると、そうとも思えない光景によく出くわします。

ここもそうです。

「天皇家」につながる神々が眠っている御陵もこの界隈にあり、自分の中で描くイメージは全く異なるものです。

話を変えます。

「城」の趣味についてですが、最近のネット地図は細かく表示されて、ビックリすることがあります。

ズームして行きたい場所を確認していると、邪魔なくらい城名が出てきます。

かなりの数を回っているつもりですが、これではきりがありません。

歴史的なトピックスがなければ、あまりにも小さい城は場所がわかればいいかと割り切る様になってきました。

地元の人でも知らないような場所を探すのが楽しかったのですが、最近は「城」のテレビ番組も多くなり、アングラ感が薄れた感じがします。

その代わりに、今回取り上げたような史跡を重点的に回り始めました。

「何でここに、これがあるのか。」

慌ただしいながらも、今までより間合いを取って遺跡・史跡巡りを心がけるようになりました。

新しい扉が開きつつあるような気がするこの頃です。


 

0 件のコメント:

コメントを投稿