よくバス旅行のとき「最初に新婚旅行をしたご夫婦は?」とガイドさんがクイズを出していた記憶があります。
答えは言わずと知れた「坂本龍馬とおりょう夫妻」ですが、「西郷隆盛」の勧めにより、幕府の追手から逃れるのと、傷の療養を兼ねて、二人で鹿児島を訪れたときのことを指しています。
その経緯が「新婚旅行」に認定されて、ここにも18日間滞在したそうです。
ここは、「鹿児島空港」から「霧島神宮」に向かう道中にあり、以前から何度も通っているのですが、カーブの停めにくい場所に駐車場があるため、気になりながらも他の温泉に行ってしまってました。
伺ったのは鹿児島を去る最後の週末です。
「龍馬公園」と銘打ち大きな看板はありますが、宿泊施設もなく公共浴場の体裁でした。
入浴料金も銭湯と同じで500円を切っています。
温泉が始まったのも江戸時代後半と比較的新しく、その後潰れたりしながらも、復活を繰り返しているそうです。
幸いなことに誰もいなかったので、浴場を撮影させて頂きました。
朽ちそうなコンリート空間。
鄙びていて自分好みの空間です。
泉質は「重炭酸土類泉・炭酸水素塩泉」と聞きなれない名称でしたが、少し黄色がかったような灰色で、温度は少し温めでした。
湯船に浸かり体をこすると、キュッキュッと音がなるようなサッパリした感触があります。
首までしっかり浸かっていてもあまり暑くならず、最後まで誰も来なかったので、長時間貸し切り状態を満喫できました。
風呂上りも爽やかですが、体の芯が十分に温まっているのがわかります。
鹿児島は、今まで住んだ中で温泉を一番身近に感じた場所でした。
住まいの徒歩圏内にも数件の銭湯があって、ほとんどが「源泉かけ流し」です。
しかも、全部泉質が異なります。
まさしく桜島の奇跡を堪能しました。
自分の行きたい部署があってその希望が通り1年で去ることになるのですが、職場環境も含めて不満があるわけではなかったので、名残惜しくてしょうがありません。
下の写真にある取ってつけたような像を眺めつつ、また折を見て来ようと思いました。
なかなかに遠い場所ですが。
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