いきなり別の話題になりますが、「西国三十三寺」という寺巡りの括りがあります。
三十三もあれば、普通しょぼいのが入っていそうなものですが、近畿地方を中心に名だたる寺院ばかりで構成されており、行きごたえがあります。
この括りを聞いたことはあっても詳しくは知りませんでしたが、有名な寺院が多いため既に行っているお寺が相当数あり、大阪に住んでいる間にコンプリートしたいと、最近思い立っています。
しかし範囲が広大です。
順番に廻ろうとすると、最初の一番札所は和歌山県のほぼ最南端に、最後の三十三番札所は岐阜県のまあまあ山奥にあったりと、初っ端から心が折れそうな場所に点在しているのです。
ちなみに最北に位置するのが、二十八番札所「成相寺(なりあいじ)」です。
丹後半島の根元に位置し、日本三景の一つ「天橋立」を眼下に拝むことが出来ます。
この写真がその展望で、少し靄ってましたが全貌をしっかり見ることが出来ました。
もとは修験道の道場だったらしく、雪舟の国宝「天橋立図」にもこのお寺は描かれています。
「天橋立」自体には何度か行っていて、実際に北から南まで歩いて縦断したこともあります。
松林の中を歩きながら、左右の海を眺めることが出来ます。
訪れたときは夕暮れ時で、気持ち良い風に当たりながら風光明媚な雰囲気を味わった記憶が残っています。
しかし、名称の由来はここからの景観なのだと実感しました。
かなり標高が高く、坂道を車で上がっていくのですが、このときの車はマニュアル車で大変でした。
こんなに斜度のきつい坂道を登ったことがないのではと思うくらい急で、前を走っている車に追いついてしまうと、その車のペースでスピード調整をしないといけなくなるため、エンストしそうになります。
クラッチを踏む左足が何度もつりそうになりました。
このときは三十三寺を意識していなかったので、引き返そうかと思いつつも何とかたどり着いた次第です。
下の写真は、少し奥まったところにある「天橋立股のぞき岩」です。
昔、テレビでやっていた「一休さん」でおぼろけながら見た記憶があります。
実際にこの岩に上がって股のぞきの姿勢で見てみました。
天に昇っているほどには見えませんが、海に立っているように見えなくもありません。
まあ娯楽がない時代には、一つのアトラクションだったのかなあ、と思いました。
ただこの日は暑かったのですが、ここまで高いと照り返しの地熱にさらされてない涼しい風が吹いていて、非常に爽やかな気持ちに浸れました。
幸い人もいなかったので、結構な時間をここでボーっとして、かなりスッキリしました。
おそらく人によって反応するツボが異なる場所かと。
一種のパワースポットかと思われます。
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