「伊香保温泉」の温泉街です。
結構な急坂である石段は、旅館・土産物屋・遊技場とかが軒を重ねており、この温泉のシンボルでもあります。
地元で普及している「上毛かるた」でも、〝い〟は「伊香保温泉 日本の名湯」です。
会社の先輩にこの話を伺ったのですが、この言い回しは何故か憶えていました。
同じ群馬県内にある「草津温泉(ほとんどの全国温泉番付で、横綱認定)」と、並んで知名度が高いと言っても過言ではありません。
有名な文豪達が、小説の題材とかにも取り上げていて、温泉ならではの風情というか余韻が漂う素敵な場所でした。
私がこの温泉街をはっきり認識したのは、漫画「頭文字D(地元の走り屋が、夜な夜な峠で勝負する)」の舞台が、この界隈を想定しているからです。
実際の地名は微妙に変更されているのですが、この漫画の主人公と、彼女が紅灯の巷へと消えていくのも、この温泉街が背景になっていました。
しっぽり感というか、色気が漂う温泉ではあります。
ただ、残念ながら温泉の泉質は大したことありません。
悪い印象で残っているのが、読んだ推理小説でここが登場したときに、湯量が乏しくて困っているという話題でした。
昔からの源泉は「黄金の湯(こがねのゆ)」と呼ばれるそうですが、権利者が幅を利かせていて、新規に発掘された「白銀の湯」と併用されているそうです。
ただ後者は、無色透明で湧出温度が低く、温泉特有の成分が非常に少ないため、評判がイマイチとのこと。
以前に泊まった宿は、茶褐色の前者だったので当たりと言えますが、それでも源泉かけ流しでなく、妙に薄い感じがしました。
愛媛の塩素が入っている有名な温泉(それでも好きですが)と、立ち位置が似ているような気がします。
しかし、インバウンドの流れも含めて、温泉業界でのブランド戦略は、継続的に栄えていくうえで非常に大事だと感じています。
雑誌での紹介記事において、宿泊したことのある有名旅館が、ビックリするような金額になっていることが多いです。
もはや自分の懐具合では、宿泊出来る相場ではありませんでした。
正直なところ、日本のサラリーマンが家族単位で宿泊するのは、全国的に厳しくなっているような気がします。
話題になる前の穴場を、自分の感覚で探していくしかありません。
家族旅行で宿泊出来る素敵な場所を、見つかるのは本当に大変です。
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