北海道の道南にある日高本線「静内駅」を下車し、アイヌ民族資料館に向かいました。
ここは江戸時代前半に松前藩に対して大規模蜂起した、アイヌ首領「シャクシャイン」のシャチ跡いわゆる城跡です。
和人対アイヌ人という民族間の戦争でした。
写真のシャクシャイン像や館内の大きな蝦夷柄の衣装を見ると民族の独自性が色濃く出てますが、紋様に普遍的な美しさがあります。
先の大戦(応仁の乱頃)である「コシャマインの戦」でも同じパターンなのですが、和人側の「交易での不平等要求」と「だまし討ち」が目立ちます。
同じ民族内の駆け引きと違って、異民族への格差が明確に存在し、理不尽が当然の風潮を感じます。
とは言え、武田信玄と同族の若狭武田氏出身である「武田信広」が「蛎崎氏」を継いで松前藩が成立する過程は、滅亡の危機に瀕しながらの綱渡りです。
戦国時代であり本州への支援要請は、おそらく南部氏か津軽氏への従属を意味します。
孤立を前提としての異民族との戦です。
米が収穫出来ず「石高」への定義も定まらない地域での支配権の確立は、未知の領域だらけで、和人としてのサバイバルを感じます。
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