2016年7月30日土曜日

ヘブライ村


青森県と岩手県の県境地域には八戸市・二戸市に代表されますが、「戸」のつく地名が多いです。

その地域の青森県の新郷村に「戸次」という地名があり、「ヘブライ」と読みます。

写真は、なんと「キリストの墓」です。

キリスト渡来伝説がある地域で6月10日にキリスト祭があるそうです。

また近くに「上大石神ピラミッド」と呼ばれ、山頂に人工物に見える巨石のある山が存在します。

実際に行ってみましたが、木々が繁っていてよくわかりませんでした。

何とも怪しい感じが、雑誌「ムー」的で大好きです。

人形系でも津軽・盛岡・石巻と広範囲な範囲で出土された「遮光器土偶」があります。

「古代宇宙飛行士説」という「ムー」な説が楽しく、真偽はともかく世界中でもこれほどSFデザインの偶像は見たことがありません。

子供の頃よく遊んだ人形「ミクロマン」でも、古代文明をテーマにしたシリーズがあり、イースター島の「モアイ」・古代エジプトの「ファラオ」に続いて、第3弾目が何故かこの「土偶」をモチーフにしてました。

キワモノ感が特に際立っており、一番好きな人形でした。

2016年7月23日土曜日

横山家


今は廃線となってしまった北海道の江差線に乗って終点「江差駅」で下車。

ニシン漁全盛時代の面影が残る町並みを散策しつつ、写真の「横山家」に到着しました。

長年の寒風で灰色になった木の壁が渋いです。

廻船問屋を営んだ、現代も八代目当主が住んでいる由緒ある建物です。

手前の道路より先は昔海面であり、大きな屋号は船への大きな目印だったでしょう。

家の中には往時を偲ばせる生活用品も多く展示、特に大好きな「船箪笥(ふなだんす)」がたくさん並んでいてビックリしました。

しかし今回の目的は、ここで「ニシンそば」を食べることです。

暖かいそばの中で一番好みです。

京都が有名ですが、ここから北前船でニシンが運ばれたからで、実は江差が発祥の地です。

「ウナギの寝床方式」の部屋に通され、昔のままの佇まいで念願のそばを頂きました。

何も奇をてらうことがなく、素朴な味わいが何とも言えませんでした。

自分でそばを打つくらい好きなので、「原点」を味わえて本当に来てよかったと思います。

また、港には明治維新に登場する幕府軍の旗艦「開陽丸」も復元されて鎮座しています。

船が交通手段の中心だった時代、ここがその要衝だったと町の雰囲気が存分に伝えてました。

2016年7月16日土曜日

余部鉄橋


建て替え前の余部鉄橋(あまるべてっきょう)です。

何度も鉄橋を鉄路で渡りましたが、今回は下から拝みたくて車で訪れました。

先ず全景を入れたくて遠方で撮影しましたが、そこからでも高さ・長さを十分実感出来ます。

そのあと鉄橋の真下へ行き撮影した一枚です。

斜めの角度で撮影したためわかりずらいですが、鉄骨の骨組みと上への奥行きが見事でした。

補修の積み重ねで幾何学模様になりきれない感じが素朴で、逆に落ち着きます。

昔ですが強風でこの高さから汽車が落ちた事件があり、現場で見上げるとビックリです。

もう少しでこの風景は消えてしまいます。

この路線の主人公ともいえる寝台列車「出雲」も既に廃止されており、ブルートレイン時代はとうとう終焉しました。

「ブルトレ出雲・山陰本線・出雲神話」の3要素は鉄道ミステリー小説の中核と言える存在でした。
数々の作家が取り上げ、昭和の面影を強く演出してきました。

推理小説好きにとって、利便性と引き換えに旅情アイテムが失われてしまうのが残念です。

2016年7月9日土曜日

黒部峡谷


「黒部に行った。」と言われると「黒部ダム?それとも黒部峡谷?」と伺う必要があります。

一般的にはどうも「黒部ダム」のイメージが強いのですが、鉄道好きの私としては、「富山地方鉄道」で「電鉄富山駅」から「宇奈月温泉駅」まで行き、そこから「黒部峡谷鉄道」に乗り換えて「欅平駅」までの「黒部峡谷」こそが、黒部を象徴すると思っています。

山奥に向かう鉄道としては、静岡の「大井川鐡道」と双璧だと思います。

写真は車窓から撮ったものですが、見上げる角度がその峡谷ぶりを表しています。ぎりぎり山頂がフレームに収まりました。

ほとんど仰向けの状態で撮影。

スカート履いている女性が居なくて本当に良かったです。

四国山脈の谷間をもってしても、ここが険しさ日本一だと感じました。

このあとJR富山駅で買った駅弁「鱒寿司」とビールでトロッコ列車からの車窓を楽しみ、ほろ酔い気分で名湯「名剣温泉」を堪能するのですが最高でした。

しかし偉そうに語ってしまいましたが、まだ「黒部ダム」には行ってません。

実際のダムからの景色を見たら、あっさり前言撤回するような気もします。

2016年7月2日土曜日

にしん御殿


北海道小樽の郊外から赤い屋根のにしん御殿を撮った写真です。

にしんそばが大好きな私としては是非訪れたい場所でした。

手前の笹の丘から海へ突き出る陸地の傾斜が、遠方の海に浮かぶ敦賀・小樽を結ぶフェリーの航路と交錯し、水平線がほんの少し弧を描くため、地球の丸さが実感できます。

天気とタイミングの良さに感謝です。

先に見たにしん御殿は、風雪に耐えた何とも言えない重厚感があり、菅原文太主演の大河ドラマ「獅子の時代」北海道編に出てくる女豪商の屋敷を彷彿させます。

にしん漁の最盛期には、陸に押し寄せるにしんが光り、海が銀色に見えたそうですが、ある年から突然来なくなったそうです。

人間社会としては恐ろしいことで、多くの人が働いていた産業基盤が一瞬で消滅したことになります。

再びやって来る可能性も十分期待されたでしょうから、あきらめるに至る過程は壮絶だったと思います。

当時のものは御殿以外何もなく、さっぱりした景色でした。