太平洋岸を北上し、茨城県・福島県を通り、宮城県に入りました。
仙台・石巻の海岸線を抜け、牡鹿半島・女川を越えたところに新北上川(追波川)河口がありました。
半端ない橋の長さで、鉄橋が山の稜線に吸い込まれるようにつながっていて、引き締まった美しさを感じました。
昔から暴れ川で、本来は石巻湾に注いでいたのを二手に分けました。
従来の川を旧北上川とし、太平洋側に新しく出来たのが、今立っているところです。
水量的には新川が主流で、河口が広いにも関わらず、流れが強いのには驚きです。
海に出るギリギリまで川をしっかりアピールしてました。
しかしこの川が東日本大震災のとき逆流しました。
実際の雄大な景色を見た者として、その事実に戦慄します。
当時のこの地域の旅行写真を見ると、治水に真剣に取り組んできた足跡を明確に感じます。
しかし高い山や大地が多い反面、低地に水流が集中してしまうリアス式の地形は、その努力を凌駕してしまいました。
本当に哀しいことです。
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