宮城県にある「日本三景」で有名な「松島」に「瑞巌寺」はあります。
荒廃していた寺を「伊達政宗」が再興し、桃山様式の「本堂」と「庫裏」は国宝指定されています。
「松島」のある海岸線から、長い参道をずっと進むと見えてくるその雄姿は、見応えあります。
他でもそうですが、戦国武将が造らせたものは「歌舞く」からか見栄えが良いものが多いです。
写真は、寺内に展示されている「伊達政宗甲冑像」で、「愛姫(めごひめ)」と呼ばれた正室「陽徳院」が作成させたものです。
公27歳、朝鮮出兵時の勇姿を再現させた等身大の像で、経緯はよくわかりませんが政宗の遺言で、なんとこの像には「両目」があります。
違和感があったのは「眼帯をしていない」からだと、しばらくは気がつきませんでした。
かなりリアルで一人で展示室にいるのは正直怖いくらいです。
実物の甲冑だけに臨場感というか迫力があり、武将としての「威厳」が伝わってきます。
しかし、仙台城の凛々しい銅像よりもこちらが本人のイメージに近いだろうと思いますが、「伊達男」かどうかは微妙です。
当時の「男前」の基準は、現代とは違うので仕方ありませんが、奥方の目が光る中での制作過程にはどのような注文が出されたのか興味深く感じます。
目のことからしても、夫婦間で交わされた「いろんな思い出」を叶えたかったんだろうなあ。
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