写真は木造三階建の、登録有形文化財に指定されている「凌雲閣」です。
赤茶化た瓦屋根は決して高級感があるわけではありませんが、昭和初期のレトロ感がしっかり効いていて温泉地全体のアイコン的な役割を果たしています。
室内も宮大工が意匠を凝らしており、非常に和む空間でした。
しかし最も期待したのは「泉質」です。
閑散とした温泉街ですが、日本三大薬湯の一つ(他は草津・有馬)に数えられ、ホウ酸の含有量は日本一の塩化物泉です。
南北朝時代に開湯したらしく、「戦国武将:上杉謙信の隠し湯」だったらしいです。
謙信が越後をまとめる武将になる前の所領は比較的近くですが、温泉との組み合せは初耳でした。
実際に緑のバスクリンを薄くしたような色の湯船に浸かると、塩化系でありながらに臭みも強くなくピリピリしません。
じわじわと傷に効く感じです。
温度もさほど高くないので、いつまでも浸かってられそうな非常にマイルドなお湯でした。
周辺にあまり目立った観光地がなく、ここ一本槍の訪問だったのですが訪れて良かったです。
ずっと気になっているときの直感は大抵当たるように思えます。
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