鳥居から階段を上がったところに立っているのは、石川県金沢にある「尾山神社」の「神門」です。
国重要文化財に指定されています。
金沢には複数回来てますが、「金沢城」の脇にあるにもかかわらず、恥ずかしながら全く知りませんでした。
たまたま嫁さんの女性誌か何かを眺めていて、偶然見つけた次第です。
とにかく見た目が変わっています。
奥にある本殿は一般的な神社のデザインなのですが、この門に関しては天を崇めるような尖塔ですし、最上部の窓にある色はステンドガラスです。
素人目には「神道」ではなく、「キリスト教」の教会のように見えます。
しかし祀られている方は藩祖「前田利家」と奥方の「まつ」ご両人です。
そのためか、明治初期に旧藩士が集まり、建立されました。
時代的な流れとしては、経済的に困窮していく士族の負担は大変だったと推察されます。
しかし時代的には文明開化の気風を取り入れてか、こんなフリーダムな形になっちゃったのかな、と妙に感心してしまいました。
この後の時代になると「国家神道」が幅を利かせてきますから、誤解を招くような建築は難しくなります。
このタイミングだからこその、肩の力が抜けた設計者の挑戦が、いい意味で伝わってきました。
タイルの色目とかも独特で、直接見学されることを強くお勧めする建造物です。
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