「長崎県五島列島」の中心島「福江島」にある教会です。
キリシタン関連遺跡として、世界遺産に認定されている教会群をさておき、自分に一番刺さったのは、この「繁敷教会」でした。
何と天井板が、リフォーム前の我が実家と同じでした。
建設時期も1970年代で一致します。
リフォーム前に、母親が当時を振り返って「石油ショックの影響で、家の素材を選ぶ選択肢がなかったのよ。」と話していたのを思い出しました。
同じ事情かと推察します。
失礼ながら祭壇も、キレイに手入れはされてますが、はっきり申し上げてショボいです。
説明板には、近くにあるダムの建設で、湖底に沈んでしまう村にあった教会を移転したそうです。
しかもそのときの現場事務所をそのまま活用したらしく、2枚目の写真にある通り、公民館のような外観の入口正面に、十字架を張り付けただけです。
そもそも道中はずっと山道で、集落の中にありません。
島を一周した限り、最も辺鄙な地域だったので、どれくらい信者の方がいらっしゃるのかなあ、とこれからの存続を不安に思いました。
しかし誰もいない空間にしばらく佇んでいると、飾り気が全くないその様が、「信仰の強さには関係ない」と迫ってくるようでした。
新規加入を目的とした布教には、華やかさは重要でも、信仰自体には必要ないのかもしれません。
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