「東福寺」界隈には名庭を有する塔頭が多いのですが、京都中心地から少し離れています。
しかも渋滞する地域でもあるので、あの界隈を通るときは、わざわざ行かなくてもいいように、何かは拝観するように心がけています。
今回は、ある塔頭の庭が目当てだったのですが、残念ながら長期閉館してました。
そうしたら近くの「一華院」が秋期限定、しかも抹茶サービス(別料金)有りで開いていました。
予備知識は全くなかったのですが、かえって好奇心がそそられましたので立ち寄ることにしました。
複数の庭園がありました。
先ず、室町時代からある南庭「依稀松の庭(いきまつのにわ)」を堪能しながら、抹茶で一服です。
右横にすーっと延びた、長い一本枝のある大松が、横へ中心線を描いており、その枝の陰が地面の苔や石に不規則な陰影を与えています。
(最後の写真です。)
浮遊感の漂う不思議な空間でした。
しかし、今回取り上げたいのは、最初の写真である北庭「彷彿石庭(ほうふつせきてい)」です。
調和を感じられないバランスにびっくりしました。
石・苔が浮島毎にすべてバラバラの色彩です。
一番手前の島はピンク色の大理石のような地面に三つの石が刺さってました。
有名作庭家のお孫さんの作らしいのですが、観れば観るほど違和感が強くなりました。
プロが思い切った挑戦をしているのでしょうから、素人には理解出来ない次元が存在するのでしょうが、良い反面教師でした。
「こうやったら失敗する。」と、シミュレーションとして長時間眺め、自信がやりたいことのイメージを反芻しました。
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