「福岡県」の沖合にありますが、「壱岐」は「長崎県」に属する島です。
訪れた際、古くは国で呼ばれていた地域の歴史的魅力に、大きな感銘を受けました。
何回かに分けてご紹介したいのですが、先ずは大正昭和の近代遺産である「黒崎砲台跡」を取り上げます。
珍しく写真を2枚続けます。
この大きな穴は、2枚目のイラストで説明されている、戦艦の主砲をシリンダーを差し込むように埋め込んでいた跡です。
深さは10メートル以上ありそうで、いかに主砲が大きかったのか、目の当たりにすると驚嘆するサイズです。
当時の軍縮条約に同意した日本は、縮小のため戦艦「土佐」を放棄することになったのですが、その主砲を秘密裏に、この島の西側に据えたのです。
口径41センチの2門カノン砲は東洋一だったそうです。
後の戦艦「武蔵」もほぼ同じ口径だったはずです。
試射1回のみで、実戦に使用されることはありませんでしたが、九州を防衛するにおいて大きな威嚇効果はあったと推察します。
下側には横穴から、途中まで入ることも可能です。
心霊スポットのようですが、非常に天気が良い日だったこともあり、ウロウロしても何も感じなかったのは幸いでした。
途中から柵があって、穴の真下に行くことは出来ませんでしたが、上からの光がいい感じで地面を照らしていました。
この穴をふさぐような構築物が再び作られてはならないと思いますが、最近の隣国の動きはとても気になるところです。
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