よりによって、8月15日の終戦記念日に訪れてしまいました。
洞窟のように見える、トンネルの入り口に近づくにつれ、震えがきました。
自身のレーダー反応に、引き返そうかと迷いましたが、微妙に我慢できそうなので突き進みました。
夕暮れ時で薄暗くなっていましたが、中に入っていくと、意外と大丈夫でした。
広い空間は通路であると同時に、収納・整備も兼ねています。
少し弧を描きながら歩いていくと、写真の建造物が見えてきました。
ここは、「山口県周南市」沖合の「大津島」にあります。
ギリギリ往復出来る最終便のフェリーに間に合い、そのまま乗り込みました。
海の特攻兵器である、人間魚雷「回天」に纏わる施設です。
ここまでキレイに外郭が残っているのに、感激しました。
「回天」のモニュメントは、ここにありませんが、それらが運用されていた、当時の息吹が伝わってきます。
海に進水させる長方形の穴や、吊るすクレーンを固定した土台の跡には、生々しい臨場感を感じました。
戦時中に活用された悲劇の産物なのですが、何故か清々しい気分になりました。
夕日の彩りが一役買っていたかもしれません。
最後の写真は、基地内の横穴から見えた景色ですが、何とも言えない癒しを感じました。
まるで教会にいるようでした。
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