「花巻駅」から東に2キロほど歩くと、「北上川」に到着します。
その西岸を、「宮沢賢治(みやざわけんじ)」が「イギリス海岸」と名付けました。
理由は、この辺りの白い泥岩層が、イギリスの「ドーバー海峡」の白亜の海岸を、連想させるからだそうです。
最近は残念なことに、ダムが出来たことで水位が下がらなくなり、泥岩層を見ることが難しくなっているとのこと。
地元では彼の命日に、水位を下げて白亜の海岸を再現しようとしているそうですが、なかなかうまくいかないようです。
彼のイメージとしては、「万事において、誇大妄想が強い。」と感じてます。
37歳という若さで亡くなりましたが、その死後に評価されたので、美化された部分が相当多いとも思います。
しかしながら、旅人としての行動には、共感出来るものがあります。
実際のところ、真冬に凍った道をおそるおそる2キロ歩いて、現地まで行きました。
その景色がこの写真です。
「ドーバー海峡」は写真でしか見たことがありませんが、この川岸を例えるのは、あまりに無理があり過ぎます。
しかし、雪で覆われた一面の景観は、「白亜」の世界観を強烈に体現してました。
全くお門違いの話ですが、彼のやっていることにつきあってもいいなと、直感で思ってしまいました。
何が起こるかわからない、ワクワクが得られそうです。
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