2023年6月17日土曜日

普賢寺(ふげんじ)


「山口県光市」にある「普賢寺」です。

大企業の工場が集中している町なので、意外に思われるかもしれませんが、東側の海岸線は非常に風光明媚な地域です。

半島のように突き出た海側の奥まった場所にあり、写真の「仁王門」が迎えてくれます。

塀がないため、周囲との境があいまいです。

仕切りのない、ゆったりとした雰囲気で、お寺にしては、珍しい空間に思えました。

実は、画僧「雪舟」」が手がけた庭園を探してしたら、ここにあることを知りました。

失礼ながらついでに、このお寺の存在を知った次第です。

のんびりと境内を散策すると、妙に空の存在を意識してしまいました。

不思議な感覚でした。

庭は裏手にあるらしく、小さな矢印が目に付きました。

お勝手口のような入り口には、心づけ用の缶がくくりつけてあり、あるだけの小銭150円を入れました。

最後の写真がそうです。

彼の庭をいくつか鑑賞しているのでパターンは似てますが、言われなければわからないレベルでした。

おそらく逗留したお礼に作庭し、その一部が残っているだけかもしれません。

しかし湿気もいい塩梅なのか、手入れされるわけでもなく苔がいい感じで育ってました。

自然と長く伸びてきた木の根っこも、ところどころに顔を出していて、起伏のない庭に良いコントラストを与えています。

亡くなった祖父の庭の手入れに、悪戦苦闘している私にとって、持続可能な庭作りのヒントとなりました。


 

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