秋田県にある「大潟村」。
国内で「琵琶湖」の次に大きな湖だった「八郎潟」の大半を干拓して出来た村です。
真ん中から干拓が進められたようで、残った湖が堀のようになって村を囲んでいています。
太平洋戦争の賠償問題も絡んだらしく、干拓が盛んだったオランダの技術供与を受けて進められました。
戦後直後は、食料不足だったことや、田舎の次男三男の働き口がなかったことから、その労働力を活用して、米を増産することを目的として計画されました。
しかしその計画も、日本の高度成長によって、食料事情が安定、労働力も都市部に吸収されたことから、時代錯誤なものになってしまいます。
しかし、米の供給モデルとしては失敗したようですが、農業モデルとしては、高付加価値化に成功したらしく、所得の多い地域となっているそうです。
写真は、そんな村内を車でウロウロして、出てきた入口を振り向くように撮影したものです。
周囲とは水門のような橋でつながっていて、この村が浮島になっていることがよくわかりました。
直線道路を走っても相当な規模であることが実感出来ます。
冬場が近かったこともあり、豊穣の地であるかどうかは実感出来ませんでしたが、どこまでも平面で静かな光景が続きました。
様々な環境問題もあったと思いますが、残った湖の一部は「八郎潟調整池」と呼ばれ、それでも全国18番目の大きさだそうです。
経験したことのない奇妙なドライブでした。
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