ここのバロック様式はスゴい。
との評価を聞きつけ、渓谷沿いの街並みを向かいます。
雨もほぼ止んで、虹が半円に綺麗に見えました。
本当に街並みが全てバロック様式。
クリーム色に見事に統一されてます。
しかし、長い歴史の中で、様々な建築様式が重ねられ、時代の多重性を醸し出すイタリアの街並みとしては異様に感じます。
それは衝撃的な理由でした。
1693年の南東部を襲った大地震で、街が崩壊したのです。
イタリアは、実は日本同様に地震が多い国です。
この峡谷で地震が起これば、全滅に近かったと思われます。
多くの死者を出しつつも、その後バロック様式の建物で、街は復興されました。
そのため山間部とはいえ道路は広めです。
散策しながら遅めの昼食をバールで頂くことにしました。
大晦日のせいか、周囲は店を閉め始めており、結構混んでました。
やる気もなく、出されたハムチーズサンドは冷え切ってます。
残念な気持ちで、外のテーブルに座ったのですが、嬉しいことに「ランチア・テージス」を発見しました。
写真の通り、通りの目立つところに、鎮座してました。
当時のランチアブランドの旗艦車種です。
背景のクリーム色の建物と、濃紺のボディが非常にマッチしています。
この車が売れず、ランチアは衰退に向かうのですが、落ち着きのある見た目は最高です。
エンジン仕様の問題が、車格の比較競争にマッチングしなかったかと、悔しい限りです。
ただ、このときはコイツが当てとなり、少し優雅な食事に変貌しました。
イタリア本土で眺めるイタ車はたまりません。
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