山口県東部に位置する「周南市」の船上からの工場夜景です。
市町村合併で名称が変更になっているのですが、「徳山駅」界隈が中心市街地になります。
工場夜景に萌える方々がいるのは知っていましたが、その夜景に自身のある市町村が「夜景サミット」なるものを運営しているのは、ここに来て初めて知りました。
当時は13の市町村が加盟しており、持ち回りでサミットの開催都市になるらしいのですが、たまたま勤め先とこの市が「包括連携協定」を結ぶタイミングで、この市にお鉢が回ってきました。
その協定担当者だったので、目玉としてサミットのスポンサーになることにしたのです。
しかし時期はコロナの真っただ中で、市役所の方々と準備した様々な行事もことごとく延期・もしくは中止に追い込まれました。
サミットもオンラインに変わってしまい、来賓の自分すらモニター越しでの参加です。
ただ夜景見学のクルーズ運行は実施されることになり、乗り込んで撮った写真なのです。
2月の真冬にも関わらず、密閉を避けるため窓を開放しての出航です。
寒いことこの上なく、直に風に当たると涙と鼻水が止まりませんでしたが、そのせいか夜景の光が余計にまばゆく映りました。
切ない展開でしたが、ちょっと美しい体験でした。
「マッチ売りの少女」ってこんな感じだったのかなあ。
下の写真が、乗船したクルーズ船です。
うろ覚えですが、世界か日本に2隻しかない「水素船」の1隻らしく、動力エネルギーは「水素」です。
国から一定期間借りているとのことでした。
駆動についての説明も乗船中に受けたのですが、船独特の油臭い匂いはなく、静かでモーターみたいな回転音がわずかに聞こえただけでした。
風の音と、寒さで感覚がマヒしていたせいかもしれませんが、日本勢が開発している「水素エンジン」の自動車は期待できると直感的に思いました。
今振り返ると荒行のようなイベント参加も、貴重な機会だっと思えるから不思議です。